#野営#三浦海岸
最近は登山と並行して、のんびり自然を感じられる秘密の野営地探しに精を出す日々です。
そんな中、見つけたのが三浦海岸のとある岬です。
キャンパーには聖地とも呼ばれているらしく、かなり有名な場所。何と言っても景色が素晴らしいということで、一度でいいから行ってみたいと思っていました。
いつもの如くNちゃんに打診してみると、快諾のお返事が♪
ここは、誰も来ない山中とは違い、中途半端に人が来てしまう恐れがある為、なかなか単独で行くのは勇気が必要。しかも、何でも整備されているキャンプ場に行くのとは訳が違います。普通の感覚では、一緒に付いて来てくれる人なんていない…。それなのに、Nちゃん!素敵!!
私のこんな無理なお願いを聞いてくれるのは、Nちゃん以外あり得ません(笑)
当日、Nちゃんに車で我が家まで来て頂き、三浦海岸まで1時間強のドライブです。
三浦市に到着して、まずは昼食。お刺身定食を頂き、大満足で市場へと向かいます。翌日の朝用に、えぼだいの干物を入手して駅前のコインパーキングへ車を駐車。いよいよここから徒歩で岬へと向かいます。今回もザック重量はかなりのもの。山登りがないだけ重くてもなんとかなるだろうと、いろいろ詰め込んでしまったのと、水を5ℓ弱背負ったことがその原因。肩に食い込むザックを背負い、片道1時間弱の道のりをてくてく歩いて行きます。おいしそうな大根とキャベツが整然と並んだ広い畑の脇を歩いて行くと、いよいよ岬への藪の道が始まります。ちょうどそこで出会った自転車で来たというおじさまが、岬への道を教えてくれました。
胸の高さまであろうかという藪道を通り、一旦海岸へ降ります。そこには既にキャンパーの方が場所取りをしていました。確かに、岬の突端よりはここの方が風もなくて過ごしやすいのかもしれません。でも来たからには岬に泊まりたい!と私たちは再び岬の突端目指して坂を登ります。途中にたくさんミモザのような黄色い可愛いお花がたくさん咲いていました。
後で調べてみると、磯菊というお花らしい。その磯菊の間につけられた小道を登り切ると、平坦なスペースに行き当たります。下は断崖絶壁なので、あまりギリギリには近寄れませんが、ツェルトを2つ張っても十分な広さがありました。
よし!ここをキャンプ地とする!
広い海の向こうには、うっすらと丹沢の山々。そして富士山が真正面に見えます。
聞きしに勝る絶景です!!
暫しこの素晴らしい景色を堪能します。
時間もまだ早い為ツェルトを張るのも憚られ、荷物の整理をしたり料理の下準備をしたりしながらのんびり時間を過ごしていると、ウエディング系の写真を撮りに来た撮影隊がやってきました。CMにも使われているこの場所は、徒歩でしか入れないと言っても、やはり様々な人が訪れる場所のようです。そろそろ陽も傾きつつあったので、いよいよツェルトを設営し始めましたが、今度は私たちがツェルトを張ったすぐのところに椅子を設置し始めた単独のお兄さんが現れました。ものすごい望遠レンズの付いたカメラを携えていることから、夕陽を撮りににやってきたものと思われました。ここに居座る気か??と懸念しましたが、テントを張る素振りはなかった為、とりあえず陽が沈むまでの辛抱だと思って静観。やがて陽が沈むとお兄さんは去って行きました。
ようやく岬は貸切状態となった為、ガスを使って調理していきます。しかし、想像していた通り岬は風が相当強い。風防をもってしても加熱に時間がかかりなかなか苦労しましたが、先週Rさんと山ごはんをした時のメニューそのままの粕汁をまずは調理。Nちゃんにはきぬさやとソーセージと卵の炒め物を作ってもらいました。まずはこの2品でお腹を満たしたあとにゆっくりつまみをつくりながら飲むことにしました。
マッシュルーム缶にオリーブオイル、鶏がらスープのもとを入れたアヒージョ風、カマンベールチーズを火にかけ、溶けたところにスナップえんどうとトマトをつけてチーズフォンデュ風に。そして今回初挑戦だったのが、メスティンでパンを焼くということ。ご飯の炊飯には最適と言われているメスティンですが、パスタや炒め物など、調理器具としてもかなり万能です。しかし、パンを焼くのにも適しているとは知りませんでした。
そこで、何度か家で試作してみましたが、火加減がなかなか難しい。こまめに上下を返す必要があり、ガスの熱が一点集中にならないよう、バーナーパッドも購入しました。
ちょっと焼きが甘かったような感じにはなりましたが、パンもどきも出来上がり、実に楽しい宴となりました。
気づくと、夕陽を撮っていたお兄さんが再び登場。夜景の写真?を撮影しているのかなかなかその場を立ち去らず、かなり閉口しましたがそのお兄さんもやっといなくなり、お酒はビールからウイスキーへと移行。
傍に蒸し器の焚き火台を使って火を熾し、焚き火の火を見ながら2次会は続きます。
夜空は快晴。満天の星空を見上げながら、イチローズモルトを堪能しました。勢いがついて、Nちゃんが持ってきてくれた白州まで飲み干し、相当いい調子に酔っ払い、美しい夜空の下、22時過ぎに就寝となりました。
翌朝、離れた場所にまたもやどこから現れたのか朝ご飯を作って食べている二人のキャンパーを発見しましたが、やがていなくなり、再び二人きりで朝ご飯です。
メスティンでご飯を炊き、味噌汁を作り、Nちゃんには市場で買ったエボダイを網の上で焼いてもらいました。
なんとも豪華な朝ご飯の出来上がりです。
しかし、私は昨晩の酒が効きすぎたのか、どうもあまり食欲が出ず、少し残してしまいましたがご飯も焼き魚もおいしく出来ました!
朝ご飯を終え、ゆるゆると撤収作業です。
海岸にワンポールテントがふたつ見えていて、まだまだあの方達はゆっくりしていくようでした。平日とはいえ、やはり人気のこの場所は常に誰かが泊まっているのかもしれません。
てくてく歩きで駅まで到着。前日に寄った市場で干物とまぐろのかま、三浦大根とキャベツを購入し、自宅までNちゃんに送ってもらいました。
念願かなって、あこがれの場所で野営することができて本当に幸せでした♪
今回も、無理な企画にお付き合い頂いたNちゃん、本当にありがとうございました!!
また、野営企画、是非やりましょう!
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