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三ツ岳〜赤岳を見つめて〜



なかなか冬山に挑戦するのが難しいこの頃ですが、目標の赤岳を登るにはもう少し技術向上に特化した雪山をこなしたいところ。 そこで今回選んだのは、北横岳エリアにある三ツ岳。 以前Kさんが夏に行ったという話を聞いていて、比較的楽に行けて岩場もあり、標高もそこそこあるので練習には良さそうだということでした。 バッチリな天候の中、北八ヶ岳ロープウェイまでいつものようにKさんと向かいます。 駐車場に着いてみると、意外にもかなり温かい。 3年前、Mちゃんと二人で北横岳に登った時は素手で準備するのは不可能な程の寒さでしたが今回は素手でも至って平気。 朝一番のロープウェイに乗り込み、いざ出発…というところでしたが、やはり上に来てみるとそこそこ寒い。ということで、オーバーパンツを履く事にした為、なんやかんやと時間がかかり、結局歩き始めたのは 9時半過ぎ。 最初からアイゼンを装着しての歩行となりました。 まずは三ツ岳への分岐を目指して歩いて行きますが、こんな急坂あったっけ??と思うような場所もあり、あっという間に暑くなり、着替えます。急坂を越えるといよいよ三ツ岳への分岐に到着。 しかし、殆どの人は北横岳へ向かう様子で、三ツ岳方面は我々だけのようです。 程なく樹林帯を過ぎ、稜線に出る頃から岩が増えました。Kさんの話では、この辺りは石や岩がゴロゴロしていて夏道は歩きにくいそうで、それが全て雪に埋もれかなり歩きやすいとのこと。 やがて眼前に現れたイワイワの三ツ岳Ⅲ峰の麓に着いてみると、風がそこそこ出てきたので、ミドルウェアを着込み、重たいザックは岩場の蔭に置いて、いよいよアイゼンを装着しての岩場訓練の開始です。 すぐ近くの岩にルートを示す○印が書かれているにも関わらず、Kさんが選択したのは正規ルートを無視した険しい岩稜。 「ルート無視ですか」との問いに「いーんだよ!」と返答する相変わらずのKさんは、恐ろしげな岩場をひょいひょい登って行ってしまいます。私も後から続きますが、やはりアイゼンがあるせいで、どうしても 通常の感覚とは異なり、恐怖を感じます。Kさんに助言してもらいながら何とか三ツ岳Ⅲ峰へ到着。 暫し景色を楽しみます。 すぐ横に見える蓼科山から南へと続く八ヶ岳の峰々。その先にはどーーんと赤岳がそびえています。 ここからは、夏に登った赤岳から中岳そして阿弥陀岳のルートがそのまま見えています。 …やっぱり、赤岳ってカッコイイ!!…そして、いつか。この冬の赤岳に登ってみたい…。 冬の赤岳を登るには岩場の克服は当然ながら必須条件です。 山頂直下のルンゼから文三郎尾根に続く急峻な斜面は難易度の高い危険を伴う箇所。 強風で雪が付かない場所も当然あるであろうことから、アイゼン装着での岩場歩きが普通に出来ないと赤岳には行けません。 しかし今の私は、以前登った蓼科山山頂付近の凍った岩場で感じた恐怖感が未だ拭えない状況。…ということで、今回の三ツ岳での岩場訓練は私にとっては重要な課題なのでした。 さて、今登ったばかりのⅢ峰ですが、練習のため、すぐさま下って行きます。 アイゼンを着けてしまうと岩を面で捉える感覚が奪われ、接地面の少なさにどうしても心もとなさを感じてしまいます。そこに恐怖感が生まれ、どうしても素早く対応することができません。 しかし、3回程上り下りしているうちに、Kさんが言う通りしっかりアイゼンが岩を捉えているという感覚が つかめてきたようで、今まで感じていた「滑落するのでは?」という不安は、単に私の杞憂だったかも。と思えるようにまでなりました。 これなら、なんとか行けるんじゃないか…!?というわずかな自信もわいてきました。 練習も大分できたことから、ピストンで来た道を戻るか、雨池山を周回して戻るかを思案しましたが、結局 周回コースで戻る事に決定。Ⅱ峰、Ⅰ峰を過ぎ、ありえない程の急峻な坂を下ると、ダラダラと登り返しが 始まって、雨池山へと到着しました。 樹林帯の為、丁度風も避けられて都合がいいのでここでお昼を食べ、無事に山頂駅まで戻ってきました。 残念ながらカチカチの斜面はなかったため、フロントポインティングの練習はできませんでしたが、岩場の練習はたっぷり出来たので、なかなか有意義な雪山登山となりました。 今年は無理かもしれませんが、来年こそ、赤岳へ登ってみたい。そう思わせてくれる今回の山行でした。 その日の為に、精進します! 【今回の三ツ岳登山記録】   行動時間 4時間11分(標準タイム 3時間20分)  9:35 山頂駅 10:10 分岐 35(60) 12:44〜13:10 雨池山(2,325m) 2’14 13:46  山頂駅 36【2’50】(2’20)


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