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執筆者の写真junpei

両神山



新芽が芽吹き、山桜がひっそりと咲いている春の山。 この時期の山が私は一番好きかもしれません。 行ける時に、この美しい景色を堪能しておきたい!と思いながら山行を重 ねていたら、なんと今週で4週連続の登山となっていました。 今週挑戦した山は、ついにあの両神山八丁尾根コース!もちろん、Kさん との山行です。 以前から、Kさんにこのコースの厳しさは聞かされており、いつになった ら行けるだろうか?と憧れのような念すらこの山に抱いていました。 厳しさの要因には、次々と現れる急峻な岩場と鬼の鎖場(なんと30カ所 以上!)そして、否応なく繰り返されるピークからピークへのアップダウ ンが挙げられます。当然ながら、岩場でのスキルとアップダウンに持ちこ たえられるだけの体力が必要で、ネットで調べてみても、八丁尾根を辿る このコースは上級者向けとの情報ばかりが目につきます。 かつて登って来た数々の山を思えば、おそらく大丈夫だろうとは思いつつ も、こうして調べてみると「本当に大丈夫なのか!?」と不安に苛まれま す。でも、前々から行ってみたかったこの山。登れる時期はかなり限られ ていることから、二つ返事で挑む事にしました。 登山口までのアクセスは、冬の間は埼玉県側の林道が通行止めの為、山梨 県側からぐるっと回って行かなければならない為、3時に出発。いよいよ 体力勝負の八丁尾根経由両神山登山の始まりです。 まずは八丁峠まで沢筋から急登で約400m弱登ります。いよいよ峠からは 岩場が次々出現。鎖も付けられていますが、意外にホールドがある為鎖が なくても登れます。三点支持で着実に登って行きます。それ程時間もかか らずKさんに付いて行くことができ、自分でも成長を感じます。しかし、 登ったと思えばまたすぐに下りるというギザギザの岩場の連続。最近は 登りの岩場には随分慣れて来ていたのですが、下りはやはり足の置き場を 探すのが大変で、登りのようにスイスイとはいけません。とは言え、鎖を しっかりと握り、腕を壁から離せばかなり足場の位置も確認でき、以前よ り格段に早いペースで下りて行く事ができました。 かなり良いペースで、行蔵峠とやってこれました。ここから西岳方面を見 るとコルまでかなりの下り。そして、ほぼ垂直に西岳がそそり立っていま す。いや〜ここを下りて、あれ、登るワケ!?てな感じで思わず笑ってし まいます。そしていよいよこの西岳からは鎖場祭りとのことで、気合いを 入れ直し、コルまで下りて登り返しますが、息は切れながらも、それ程恐 怖を感じる箇所もなく、西岳へ到着です。 その後も順調に進んで、東岳へ到着。 ここからの眺めはかなり良くて、すぐ近くに以前登ったヤバヤバの山、二 子山が見えていました。恐怖感から言えば、こちらの山の方が相当上を行 っています。遠目で見ても、あの二子山の西岳の壁はほぼほぼ垂直に見え ており、鎖もないあの壁をよくもまあ攀じ上ったものだと今思い返しても 感動すら覚えます。 さて、いよいよ両神山も大詰め。もうひとつのピーク前東岳に到着すると あとは地味に登っている尾根道を暫く進み、案外あっさりと山頂へ到着し てしまいました。 もっともっと恐ろしいところだと覚悟していただけに、予想外の展開で、 これはKさんも同じような心境だったようです。というのも、Kさんがこ の山に挑戦したのはまだ登山を始めて間もない頃で、確実にあの時代より 今の方が進化していると実感したらしいのです。当然のことながら、私の 方もKさんに必死についていくうちに、相当成長したのかもしれません。 お昼をゆっくり食べ、いよいよ下山です。アップダウンはありながら、下 りがメインの復路。心して岩場に挑みます。 登りよりは多少時間はかかりつつも、かなり順調にピークを越えてやって きました。しかし、登りの時にはあまり感じなかったほぼほぼ最後の岩壁 は、上から見ると垂直に限りなく近く、しかもかなり長い!! 体を壁か ら極力離し、次の足場を探しますが、どうしても見つかりません。どうし ようか迷っていると、腕に否応なく負担がかかっていくので下まで筋力が 持つか心配になってきました。一旦しっかりした足場に足を落ち着け、腕 を休ませ、冷静にもう一度トライです。しかし、やはり足場がどうしても 見つからず、Kさんの「フリクションで行け!」とのアドバイスでようや く腕に頼ってさらに次の足場まで持ちこたえ、なんとかクリアすることが できました!フーーー!!やれやれ! その後は順調に帰路を進み、無事に上落合まで戻ってきました。時間的に は、行動時間7時間18分ということで、以前Nさんと挑戦したときよりも 早いとのこと!休憩を入れれば8時間はかかるこのコースで、この時間は かなりハイスピードだったとKさんからもお墨付きを頂きました。 鬼の鎖場も、下り以外は補助的に使うだけで殆ど使わずに登れた岩壁もか なりあったので、実際の数より随分少ない印象でした。 何だか今回は、我ながら自分の成長ぶりを実感できる山行で、実に充実し た内容でした!! 次は…恐ろし気な山、西上州「碧岩」…??行けるかな?? 【今回の両神山登山記録】   行動時間 7時間18分(標準タイム 6時間15分)  ■山行タイム 約5時間51分 6:23 上落合 7:04〜10 八丁峠  41(50) 7:54 行蔵峠 44 8:02〜8:07 西岳 8 8:26  龍頭神社 19【1’11】(1’20)  9:01〜9:10  東岳 35(30) 9:37〜10:18  両神山(1,723.3m) 27(40)   10:48〜10:53  東岳 30(35)   11:56〜12:05  西岳 1’03 12:11〜12:15  行蔵峠 6   13:03〜13:11  八丁峠 48【1’57】 (1’40) 13:41 上落合 30(35) ∴ 百名山記録 26/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山    金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山    谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山】


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