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  • 執筆者の写真junpei

早池峰山

更新日:2023年8月10日




先日秋田の伯父が亡くなりました。子供の頃はよく秋田に遊びに行っていて、本当に可愛がって頂きました。

すぐに駆けつけられなかった為、スケジュールを調整し個別にお参りに伺うことにしましたが、従姉妹が「山とセットでおいで」と言ってくださったので、有り難く山の計画も同時に立てることにしました。

山は、前々から行ってみたかった早池峰山を選択。遠野に貰われて行ってそのまま命を終えた私の大切なお友達、プロヴァンス。






早池峰山は遠野からも近く、ここに登ったらプロヴァンスの御霊にも手を合わせることが出来そうな気がずっとしていて、行ってみたかったのでした。


計画は立てたものの、天気には一抹の不安もあり、祈るような気持ちで当日を迎えました。

前日仕事終わりで盛岡入りした私。駆け込みでレンタカーを借り、準備等しているうちに結局就寝は22時頃になりました。

3時起床で予定通り4時に盛岡を出発。駐車場の河原の坊までは1時間ちょっとの行程です。レンタカーのナビでは目的地の設定ができなかった為、途中の場所を登録し、電波を心配しながらGoogleナビで現地まで向かいました。懸念していた電波もとりあえず最後まで通じていてくれた為、無事駐車場へ到着。まだ5時過ぎだというのに、既に駐車場には何人かの人が入っていました。さすが百名山です。

ちょうど同じ時間に到着していたグループは、おばさま4人と若者1人で不思議な組み合わせ。さて、ここ河原の坊から山頂まで向かう登山道は数年前から道が崩落したままで通行止めの為、小田越まで林道を40分程歩かなければなりません。地味に登っている林道をゆっくり進むと、私より先に出て行った例のおばさまグループに追いついてしまいました。どうやら若者はガイドさんだったらしく早池峰山の説明を色々していました。

さて、ようやく登山口小田越に着いてみると、7,8人の屈強そうな若者達が休憩していました。比較的簡単なこの山にこの人数で登るって、珍しいな。と思いつつ、ここで一旦休憩で身支度を整えます。若者達が出発し、その後をこれまた健脚そうなおじさまが続き、そこから一呼吸おいて私が続きました。

始まりは木道で比較的緩やかな道を進んでいきます。暫く樹林帯を進むと、やがて樹林帯を抜け一気に視界が広がりました。ここからは沢山の高山植物が次々と現れ、写真を撮るのが忙しくなってきました。さすが花の山。次々現れるお花に心奪われ、癒されていきます。

早池峰山には固有種が多いそうで、一番見てみたかったのは『ハヤチネウスユキソウ』でした。

似た感じのお花はあれど、違うような気もする…。どうも確信が持てません。時期的に考えてもハヤチネウスユキソウはもう終わりなのかもしれません。でも、似た感じのこのお花もとっても綺麗!!






ピンク色のふさふさしたお花はどうやらナンブトウウチソウというらしい。

辺りはガスガスで殆ど眺望はありませんでしたが、この沢山のお花達を見ることができただけで十分かもしれないな。と思いながらところどころ足を止め、写真を撮りつつ進みました。

やがて風が強さを増してきた為、レインウエアを着ることにしました。ヤマテンの予報では、10mの風だということだったので、かなり歩くのが大変かもしれないなと予想はしていましたが、標高が高くなってくるにつれて、風の強さは一層増してきて、若干恐怖を感じます。そして登山道はずっとガレ場。この山の地質は蛇紋岩ということで、とにかく岩が滑る!更に前日降った雨と深い霧のせいで、道はずっと湿っており、これは下りが大変です。

美しい高原地帯を過ぎると、道は更に岩場となり、手も使って攀じ登るシーンも増えてきました。ふと見ると、ほぼ垂直の岩壁に長い梯子が。



あー。これかぁ。と上を見上げます。上の方はガスに包まれ梯子が霧の中に吸い込まれていく感じ。風も一層強くなり、更に梯子も湿っている為、慎重に登っていきます。

長い梯子を登り終えると一旦平坦な場所に出て、そこから最後の登りです。この山頂直下辺りが一番風がきつく、煽られて転びそうになるくらいでした。岩の間から避難小屋が見えました。そして、小田越で見かけた屈強な若者達が避難小屋前で休憩していました。ちょうど避難小屋の建て替え工事をやっているようで、その為に登ってきた人だったようです。メチャクチャ納得!!お兄さんたちを横目で見ながら、山頂へ。先行していたおじさまとここですれ違いになりました。

「やあ、来ましたねぇ。」と声をかけられ、暫し会話。到着したは良いものの、残念ながら真っ白で何も見えませんでした。




山頂標識があるところには祠が立っていて、たくさんの剣が掲げられています。ここで、まず今回この山に登らせてくれた伯父に手を合わせ、そしてプロヴァンスにも想いを巡らせました。

暫く手を合わせ祈ったあと、休憩することなく下山することにしました。

ツルツルの蛇紋岩に細心の注意を払いながら慎重に下っていきます。

梯子のところではかなりの強風で、吹き飛ばされないようにしっかりと梯子を握り、とにかく慎重に慎重に降りました。

岩場を過ぎ、再び草原状の区間に差し掛かると、少しだけ盛岡の街まで見通しが効くようになってきました。下界は晴れているのでしょうが、山だけがガスガスなのがとても残念です。




広々した草原を眺め、プロヴァンスのことを考えていたら、涙が出てきました。



プロヴァンスに私の想いが届いているといいな。と改めて思いました。


楽しかった草原歩きが終了し、樹林帯を経て無事に小田越へと到着。

雨に降られることもなく、こうしてこの山に来られたのは伯父さんのお陰だなぁと改めて感謝しつつ林道へ向かいます。山を整備しているおじさまと出会ったので挨拶すると、「おつかれさん!!」と笑顔で迎えてくれました。

「上はどうだった?」との問いに、ガスで眺望はなかったけど、沢山のお花が見られてよかったと話すと、「また来てね〜!!」となんとも心癒される優しい微笑みを頂き、東北の方はやっぱり優しいなぁ。と心が温かくなりました。

その後ぶらぶら歩きで駐車場へ無事到着。

そこから温泉へ向かったところ、カーナビを信頼したのが仇となり、ものすごい峠越えをさせられるというアクシデントもありながら、無事に盛岡へ到着。

そこから秋田へ移動し、夜は従姉夫婦に歓待されて楽しい夕食でした。

翌日、本来の目的だったおじさんのお参りも済ませ、昔話に花が咲き、充実した旅は終了しました。

Yちゃん、快く山とセットで来てと言ってくださり本当にありがとうございました!

お陰様で良い旅となりました。

早池峰山、また登りに来たいな。と思わせてくれるとても素敵なところでした。


【今回の早池峰山登山記録】    行動時間 5時間12分(標準タイム 5時間50分)  ■山行タイム 4時間42分 5:30 河原の坊駐車場  6:06〜6:12 小田越 36(40)  7:22~7:28 5合目 1'10(1'20)   8:03 剣ヶ峰分岐 35(1'00) 8:13〜8 : 23 山頂 10(15) 9:03〜9 : 08 5合目 35(1'05)  10:17 小田越 1'09(1'00)  10:42 河原の坊 20(30) ∴ 百名山記録 46/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山   金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山  谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山 鳥海山 霧ヶ峰 那須岳 至仏山 安達太良山 木曽駒ケ岳 御嶽山 会津駒ケ岳 燧ケ岳 五竜岳 苗場山 平ヶ岳 間ノ岳 鷲羽岳 磐梯山 西吾妻山 薬師岳 乗鞍岳 立山 早池峰山】


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