top of page
  • 執筆者の写真junpei

戸隠山

更新日:2023年6月7日







今年の目標は、剱岳に登ること。

その為には、岩場の訓練は必須です。両神山八丁尾根は、林道が通行止になっていて暫く入れないので、他の山を考えあぐねていました。すると、Kさんが戸隠山を提案してくださいました。

なんと、一緒に行ってガイドしてくださるとのこと!

戸隠山は以前から気にはなっている山でしたが、蟻の塔渡り/刃渡りがあるお陰でなかなか行こうという気持ちにはなれませんでした。

山のグレーディングで言えば、上級であるランクDとして格付けされている山です。

しかし、剱岳に登る為の訓練としては最高かもしれない。と、二つ返事でお願いすることにしました。

ありがたいことに、Kさんが山行計画からキャンプ場の予約から全てを担ってくださり、あとは当日を待つばかりとなりました。

迎えた当日の朝、Kさんにピックアップして頂きNちゃんの待つ長野駅へ直行です。しかし、いつものことながら道中の様々な会話がついつい盛り上がってしまい、今回も降りるICを通り過ぎるという大失態(笑)

予定より30分程遅れてNちゃんをピックアップし、善光寺へと向かいました。






「遠くとも一度は参れ善光寺」と語り継がれ、一生に1度お参りするだけで極楽往生が叶うといわれているお寺だということで、私も一度は行ってみたいと思っていたところ。

山行の前にお参りすることも叶い、とにかく何事もなく無事に下山できるようしっかりお祈りしました。お参りの後はお蕎麦を頂き、いよいよ戸隠へ。





中社でお参りをすませ、鏡池から翌日登る戸隠山を眺めました。バリエーションの西岳から続く戸隠山。ギザギザでけわしいその山容に一抹の不安を覚えますが、とにかくやるしかありません。

さて、キャンプ場に到着し、場所を決めてそれぞれテントを設営していきます。

今回私は初のタープ泊。ステルス張りという張り方に挑戦です。

初めてのわりにばっちり設営でき、我ながら満足です。

その後BBQで前夜祭。炭にも無事に火が付き、美味しいお肉をたっぷり頂きました。

おそらく周囲にいたキャンプ玄人の方達は、椅子もテーブルもなくスタンディングでBBQをしている私たちを奇異な目で眺めていたことでしょうが、我々は十分キャンプを堪能し、大いに楽しんでいました(笑)




翌日は3時半起きということで9時過ぎには就寝となりました。

早朝に起床。無事撤収も完了し、5時40分。戸隠神社奥社入口から入山します。

初めは長い参道を歩き、まずは奥社でお参り。どうか生還できますようにと心からお祈りします。奥社を過ぎると、いよいよ登山道へ入っていきます。














平坦だった参道からは打って変わっていきなりの急登。道もだんだん岩が増えていきました。百間長屋を過ぎると、いよいよ鎖場が出現。狭いステップの長いトラバース等もありながら、岩場は比較的スムーズに攻略できました。そして、いよいよ胸突岩の登場。







ほぼ垂直の岩壁を一歩一歩確実に3点確保で登っていきます。胸突岩が終わると、いよいよこの山最大の核心部「蟻の塔渡り」が見えてきました。


まずは高度感のある岩を鎖でよじ登ります。足場の下は切り立った崖で、踏み外したら最後。奈落の底へと落ちるのみです。

ナイフリッジの左側にあるわずかな足場を使って、慎重にトラバースで進みます。失敗したなぁと思ったのはサコッシュをぶら下げたまま蟻の塔渡りに進入したことです。足場を見ようと俯くたびにサコッシュが邪魔をしてなかなか足場が見えないので、相当手こずりました。





その後足場がなくなった時点で一度リッジによじ登ります。とてもじゃないけど、ここで立ち上がることは不可能で、四つん這いになりながら、なんともみっともない格好でズリズリと進んでいきます。ここをひょいひょい立って歩く人の気が知れません。他人から見たら、見るも無惨なおばあのはいはいで、カッチョワルイこと極まりないのですが、この際格好を気になどしていられません。命がけのはいはい、何が悪い!!てなもんです(笑)

さて、おばあのはいはいで数m進み、今度は反対側のわずかな足場を使ってトラバース。そこからコルに一度降りる際は、後ろ向きで降りました。ここで一休みし、再び左側から取り付き、リッジに乗ります。ここは少し幅があるのでヨチヨチ歩きで小刻みに進みいよいよ刃渡りです。やはりここは跨いで行くのが確実だろうとリッジに乗っかりました。少しずつリッジを進みますが、最後に跨いでいた右足を抜かなければならないのですが、どうやって抜けばいいのやらかなり手こずりました。Kさんのアドバイスを聞きながら、左足を大きく前に出したところで、ようやく足場が安定し、右足を抜くことができました。鎖を掴んで岩を登ると、最大の核心部が終了しました!!Nちゃんも無事に到着!!いや〜!!!怖い!!怖過ぎる!!



嫌というほど事前に見たyou tubeでも、剣岳より怖いと言っていた人がいたくらい。やはり、狭いリッジで両側が断崖絶壁、しかも鎖がないということがどれだけ恐ろしいか!というところでしょう。

さて、早朝に出発した私たちでしたが、人気の山ということで、後続の登山者が続々とやってきている様子でした。本来の予定であれば、山頂ピストンで蟻の塔渡を2度通過という過酷なコースを辿るはずでしたが、続々登ってくる登山者とすれ違わなければならない為、ピストンせず周回することに決定。私もNちゃんもはっきり言って、蟻の塔渡を2度通るなんてもうムリ!!という気持ちでした(笑)前半戦でもはやお腹いっぱいです。

核心部を過ぎ、少し登ると八丁睨。ここからも蟻の塔渡はよく見えていました。あんなところ、よく通ってきたものです。本当に頑張りました!

蟻の塔渡から少し登ると八丁睨に到着。眺望は素晴らしく、後立山の後ろには槍の穂先も!反対側には威風堂々の高妻山が鎮座し、その横に妙高山が見えていました。






暫くここで休憩し、尾根を辿ると戸隠山(1,904m)山頂です。

ここから先は尾根を進むわけですが、これがアップダウンの連続!前半で精魂尽き果てた私には登りがとにかく辛くて、ゆっくりしか進めません。数歩歩いてはため息をつきながらも、なんとか九頭龍山までやってきました。ここでお昼休憩。エネルギーチャージしたおかげか、なんとかこのあとのアップダウンもこなし、ようやく一不動避難小屋までやってきました!!






あとは沢筋を牧場まで一気に下るだけです。

しかし、Kさんの言う通り、ここからの道がこれまたエグい道なのでした。

沢筋なので仕方ないことなのですが、石がゴロゴロ転がっている歩きにくい道で斜度もかなりありました。更に、完全に沢下りというような箇所もかなりあり、沢の渡渉に至っては、おそらく20回以上あったのではないかという程。前半の急登、急峻な岩場や鎖場、そして蟻の塔渡、更にはアップダウン連続の尾根道。そしてガレた沢道。どれをとっても楽をさせてもらえる道はありませんでした。修行する為の場所としてこれ以上はないだろうというような厳しい道です。さすが修験道と納得させられました。

嫌というほど沢を渡渉し、滝の脇につけたれた鎖場を2度やり過ごし、ガンガン下って行くと、ようやく勾配が緩んできました。ああ、ようやく終わりが近いのかも知れないとホッとしたのも束の間。げーーー!!と思わず声が出てしまうような急斜面が再び出てきたりで、最後の最後まで油断ならない道なのでした。とうとう牧場の柵が見えてきた時にはヘロヘロで、ぶらぶら歩くことしかできず、駐車場までの1時間が相当長く感じました。

そして、ついに駐車場へ到着!!

なんとか無事に生還することができました!万歳!!

技術的にも体力的にも難易度が高く、訓練としてもかなり内容の濃い山行でした。

Kさんがいなかったら、おそらくあの恐ろしい蟻の塔渡を通過することはできなかったと思います。Kさん本当にありがとうございました!!

Nちゃんともお互いを労いつつ、剱岳に向けて改めて決意を固くすることができました。

その後温泉で汗を流し、Nちゃんを長野駅で見送り、無事に帰宅。

前日の善光寺、キャンプも含めて、本当に充実した山旅となりました。

Kさん、Nちゃん本当にありがとうございました!!

また次もよろしくお願い致します!


【今回の戸隠山登山記録】    行動時間 9時間(標準タイム 7時間5分)  ■山行タイム 6時間45分 5:40 奥社入口 6:20〜6:26 奥社 40(40) 8:59〜9:26 八丁睨 2'33(2'20) 9:28〜9:46 戸隠山  10:32〜10:57 九頭龍山 46(50) 11:57〜12:13  一不動避難小屋 60(60) 13:41  戸隠牧場 1'23(1'33)

閲覧数:66回0件のコメント

最新記事

すべて表示

とんでもない登山〜④〜総括

2時半過ぎ、師匠がトイレに立ったのを境に、完全に目が覚めてしまった 私でしたが、少しでも多く眠ろうと努力してふとんに留まっていました。 やがて起床時間の3時半になったので、荷物をまとめ1階に降りました。 すると、昨夜から注目していた単独登山のきれいなお姉様が既に準備万端 で玄関にいました。 これはチャンスと思い、暫し会話をしたのですが、思っていた通り素敵な 方で、相当の熟練と思われる方でした。 1

Commentaires


bottom of page