top of page
執筆者の写真junpei

瑞牆山



雪山登山からおよそ4ヶ月。いよいよ夏山シーズンが到来しました。 まだまだ単独登山からはほど遠いレベルなので、当然どなたかと 一緒に登るしかありません。 今回は、怪我を負いながらも11時間という驚異的な早さで雪の奥白 根を制したKさん(以下SKさん)と、ボルダリング&登山仲間のKさ んにご一緒して頂いての登山となりました。 ほぼ初めてお話をするKさんですが、数々のマラソン大会、更に 100キロマラソン(意味がわからない)に参加する等、 その身体能力の高さはかなり有名で、富士山には何回も登ったこと があるという強者です。 身体能力の高いこのお二人に、なるべく迷惑をかけないことが、 今回の登山の目標です。 また、この瑞牆山を皮切りに、3週連続で登山の予定を入れた為、 翌週に控えた火打山、妙高山縦走の良い足慣らし、また妙高山で の急峻な鎖場に対応するための訓練。という大切な目的も兼ねて の登山でした。

さて、昨年登った金峰山から見た瑞牆山は美しく、岩場が多そうだ と思っていた通り、地図を見ると行程の殆どは沢登り。 頂上に近くなって行くにつれ、険しさが増し、岩を手がかりによじ 登って行くようなシーンが増えてきます。 しかも、頂上までにクリアしなければならない鎖場は4カ所。 鎖場が大の苦手の私にとっては、相当緊張です。 しかし、順調にその鎖場をこなして行った途中での出来事でした。 ふいにSKさんが後ろを振り返り言ったのです。 「Nさん、これ、チャレンジだぜ!!」 見ると、幅2m強、高さ2m程あるような大きな岩が50センチ程 の隙間を挟んで二つ鎮座しており、その隙間の先に登山道が見えて います。 SKさんは、右側の大きな岩の高くとがった部分に飛びついて 手がかりにし、雲梯よろしくヒョイと登ってしまいました。 うーーん。これは無理だ。飛びつけと言われてもそんな身体能力 は、私には到底ありません。 「K、後ろから押してやってくれ!」とSKさんは言ってくれました が、「いや、ちょっと待って下さい。私はこっちから行きます。」 と、苦肉の策で末広がりになった岩壁に両足をつっかい棒にするよ うにじわじわと登って行きました。しかし、どうしても最後登山道 に飛び移るのが難しそうで、躊躇していると、SKさんが手を差し 出してくれたので、ようやくクリアすることができました。 「やれやれ」とふと右側を見ると、あれ!!??岩に赤いペンキの 矢印が…。 そうなんです。迂回する道が正しい登山道なのでした。 「もーーー!!SKさんこっちに道あるじゃないですかーー!!」 この瑞牆山で一番難しかったポイントは間違いなく、ここでした。 その後も険しい岩場をこなして、いよいよ山頂です。 その景色は、最高でした!富士山もかなり美しく見え、昨年登った 金峰山の五丈岩もしっかり見えました。 頭のおかしいお二人は、山頂の恐ろしい岩場をあり得ないところま で降りて写真を撮りあっていましたが、私は基本高所恐怖症。 ビクビクしながらお二人の奇行を眺めているだけでした。 山頂をたっぷり楽しんだ後、無事に下りの鎖場もクリアし、かなり 余力を残して登山終了となりました。 かなりアスレチックな雰囲気の瑞牆山でしたが、この訓練が遺憾な く発揮されるのは、この次に控えた火打山&妙高山だったのでした …!!

閲覧数:16回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page