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白毛門

  • 執筆者の写真: junpei
    junpei
  • 2024年10月15日
  • 読了時間: 5分




天気が悪く、なかなか山に行けないでいました。

そして、休みと天気がなかなか連動せず…。

そんな中、Kさんから雨飾山のお誘いがありました。

遠いので、前夜雨飾高原キャンプ場に前乗りする予定で組んでいましたが、

登山当日の天気は雨。

ということで、急遽他の山に行くこととしました。

そこでKさんが提案してくださったのは白毛門。谷川岳の向かい側にある山です。

山頂まで急登が続く為、重太郎新道と似ているからトレーニングにおすすめだと言われていた山でした。

Nちゃんは奥穂高岳の前にこの白毛門に単独で挑戦していて、エライなぁと思っていました。

私もいつかは行ってみたいと思っていたし、ちょうど紅葉の時期でもあり景色が楽しめるかも!と二つ返事で行くことにしました。

仕事終わりで急いで荷造りをし、3時起き4時出発で水上へ向かいました。

7時。いよいよ山頂に向け出発です。

いきなりの急登に先制パンチをくらいます。しかも、大きな木の根が蔓延ていて道はかなり悪く、段差はかなりのもの。胸突き八丁の急登で、ちょっとバランスを崩したら転げ落ちそうな斜度が続いています。

地形図では山頂までほぼ細かい等高線がギッチリ詰まっていて、しかもずっと樹林帯。

道悪も、Kさんの話ではこれがずっと続くとのこと…。げげーーー!!

登りはいいけど、これ下るの、絶対大変だわーー…。と登りながらげんなりです。

途中攀じ登り系の根っこ階段みたいなところをいくつもいくつも通り、ザレザレ、ガレガレの道をゆっくり登っていきます。

筋肉に疲労は多少感じながらも、今回久しぶりの登山という割には心肺機能はかなり良好。

最近山にもさっぱり行けていなかったのもあり、これではいけないとほぼ毎日縄跳びを30分やり続けた効果がここにきて発揮できたのかもしれません。

息切れすることなく、松ノ木沢ノ頭へ到着。かなり標高が上がった為か、紅葉した木々が増えてきました。美しい景色です。

行手にはいよいよ白毛門の山頂が見えて来ました。

この辺りからは岩場が多くなり、岩の階段、岩の攀じ登りで上を目指します。

途中鎖場やロープ場も出現。一箇所滲み出た水で岩が濡れている恐ろしいロープ場へと差し掛かりました。

足を乗せたらツルッといってしまいそうな悪い足場で、怖くてかなりビビりながら進みます。途中Kさんに手を貸して頂いてなんとか攀じ登り、

続く濡れた岩場のトラバース部分へ。私のことを気にかけてくださっていたせいで、ここでKさんがなんと足を滑らせました。ズリっと体半分くらい落下して、あわや滑落!?という事態!!

しかし、そこはさすが身体能力の高いKさん。

しっかりロープを掴んで、自力で復帰!!私は何も出来ずただ見ているだけとなってしまい、本当に申し訳ない気持ちでした…。

とにかくメチャクチャ恐ろしい岩場でした。

その後も攀じ登り系の岩場は連続し、ほぼ垂直かと思うような鎖場もいくつかありました。

やっとの思いでなんとか山頂までやってきました!!意外にもかなり元気で、行こうと思えば笠ヶ岳までも行けちゃいそうな気はしましたが、これまでの道を思えばおそらく下山の方が時間がかかるに違いない。と確信していました。

ということで、「余力があれば笠ヶ岳」というKさんの案は私的にはナシ。

しかし、Kさんは行く気満々です。確かに山頂から見えている笠ヶ岳までの道筋を見ると、紅葉がとても美しい稜線が続いていました。

「行くぞ!」というKさんの言葉には同意できない私でしたが、「途中まで」の言葉に渋々承知して少し先まで歩くことにしました。

途中少し小高いところまでで帰ることにし、景色を堪能します。

さて山頂まで戻り、お昼です。一人登って来たお兄さんは、笠ヶ岳に向かうかと思いきやすぐに下山して行ってしまい、この日白毛門ピストンをしているのは私たちを入れて3組。

残り二組は馬蹄形縦走と思しき玄人さん。ということで、やはり白毛門はマイナーなエリアなのかもしれません。

お昼ご飯を食べている間もガスが完全に晴れることはなく、谷川岳はずーーっと雲の中。おそらく谷川岳に登っている人たちの方が多い筈なので、まだこちらの方がマシだったかもしれません。

エネルギーチャージも終わったので、いよいよ激下りの始まりです。

鎖場も、やはり下りは難しく、足場もあまりないので難易度は高め。奥穂高岳より難しいんじゃなかろうか!?

そして、行きしな苦戦したロープ場へ差し掛かりました。トラバース部分が終わり、ロープを伝って降りるのですが、足場はツルツル、足をかけるところも少なくて、めちゃくちゃ躊躇します。

どうにかこうにか降りることができ、やれやれです。

Nちゃんよくこんな怖いとこ、一人で行ったなぁと心から感心し、どんどん降りていきます。

やはり思った通り、下りは相当キツイ!!

一段一段の幅が広い為、普通にサクサクと降りられるところは90%ありません。

うっかりするとつんのめってゴロゴロと落ちそうなくらい急激な斜度。後ろ向きになったり、腰を下ろして足を伸ばしたり、はたまた木の根に引っかからないように足の置き場を考えたり、

とにかく気の休まることがないまま、くだってくだってくだって…ついに下山完了しました!!

いや〜きつかった!!

久しぶりに疲労困憊の山行となりました。

それでも、やっと山らしい山に行くことができて達成感も半端なく、充実した1日となりました。

今回も急遽の山となりましたが、Kさんありがとうございました!!

雨飾山はまた来年行きましょう!







【今回の白毛門登山記録】   

行動時間 7時間34分(標準タイム  6時間30分)

 ■山行タイム 6時間52分  



7:00 土合駐車場

9:00 松ノ木沢ノ頭 

10:00 白毛門 3’00(3’30) 

10:00〜10:30 白毛門から先の部分へ往復

10:30〜11:20 白毛門(1,720m)


14:34  土合駐車場 2’45(2’25)

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