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執筆者の写真junpei

金峰山

更新日:2022年10月25日


山仲間を増やすべく、日々草の根活動に勤しむ私ですが、今年デビューしたSさんとMちゃんを連れて、いよいよ百名山である金峰山へ行くことにしました。

金峰山と言えば、瑞牆山荘からの道が本ルート。8時間以上かかる為、難易度は中級です。

私もかつてKさんと共に完全雪山装備でこのルートを歩きました。重装備と合わない冬靴の痛みに苛まれ、千代の吹上あたりからの最後の登りはかなりきつかったという思い出深いルートです。しかし金峰山にはもうひとつ、大弛峠からの初心者コースがあります。こちらは標準コースタイム4時間半で難しい箇所もなく、歩きやすい道です。簡単で、しかも素晴らしい景色が楽しめる日帰り登山可能な山としては、ベストセレクト。ということで、あとは好天を待つのみということになりました。

しかし、今年は秋らしからぬ曇天が続く日々で、予定していた日はガスが多そうな1日でした。どうせ行くなら文句なしの快晴の時に歩きたい。そこで、絶対大丈夫であろう日に予定変更し、残念ですが今回はSさんと二人で出かけることになりました。


当日朝。5時過ぎに談合坂で合流し、私が先行して大弛峠へと向かいます。

登山を始めてから数年後、まさに「山にはまった」と感じた今から8年前。STさんに懇願して連れて行って頂いたのがこのコース。今回の金峰山は3度目で、大弛峠から目指すのはSTさんと一緒に登って以来です。

奇しくも御嶽山が噴火した当日で、休日だったこともあり駐車場は大混雑。仕方なく林道脇に駐車するしかありませんでした。しかし今回は平日。しかも時間も然程遅くはなかった為、駐車場はガラガラだろうと思っていたところ、峠に到着した7時過ぎ、予想に反して駐車場は既に満車状態でした。仕方なく奥の林道脇に駐車。いやはや驚きです。やはり簡単に登れるコースで、林道が冬季閉鎖になる寸前ということもあって賑わっているのでしょう。さすが百名山です。

準備をし、いよいよ歩き始めます。朝日峠を過ぎ、ゆるゆると高度を上げて行くと、朝日岳へ到着です。雲ひとつない快晴で、富士山もくっきりと見えており、行手には五丈石が聳え立つ山頂が見えていました。

せっかく高度を上げた朝日岳ですが、ここから山頂までは約150 m程降り、鉄山を経て最後の登り返しがあります。以前来た時には、鉄山のピークを踏んだような気がしていたのですが、道が北側に巻き始めたのであれ?と思って地図を見てみると、やはりそのまま山頂は踏まずに行くようでした。

コルから緩やかに登って行き、樹林帯を抜け賽の河原まで来ると、山頂はあと少しです。ここからは大きな岩をよじ登ったり越えたりして行くので、少し歩きにくい区間。やがて大きな岩の間に、山頂の標識が見えました。金峰山(2,595m)山頂です。

歩き始めに吹き荒れていた風も大分おさまってきたので、予定通り五丈石の付近まで一旦降り、お昼休憩をすることにしました。





山頂は360度の絶景。これ以上の天気はないだろうと思える程、空気も澄んでいて素晴らしい景色でした。ちょうどこのような天気の時に山に登ることが出来るというのは、簡単なようでなかなかないこと。本当に恵まれた日に登って来られて、幸せでした。





お隣の瑞牆山は勿論のこと、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳。八ヶ岳。北アルプス。本当に全てがクリアに見えていました。こうして見てみると、登った山がどんどん増えてきて、その山ひとつひとつを見る度に、その時の思い出が蘇り感慨深い限りです。そして、なんと言っても五丈石。どーんと聳え立っていて、近くで見るとやはり圧倒的な存在感です。




自然に出来たとは思えないほどの造形美には神秘的なものを感じます。まさに金峰山のシンボル的な存在です。

この岩のてっぺんに登る登山者はかなり多く、高いところが大好きなKさんも当時あっという間に頂上に登り切り、周囲の登山者から拍手を浴びていました。しかし、この五丈岩。本当は登ってはいけないことになっているのです。日本には古来から「山岳信仰」があり、今ある登山道の多くは、修行の為の修験道だったもの。


〜古くから甲州御岳山(こうしゅうみたけやま)といわれ、修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)によって奈良県吉野の金峰山から蔵王権現を勧請したことに始まるとされ、山頂にそびえたつ五丈石(高さ約15m)を本宮としている。〜by:https://rb-rg.jp/blog/49125/


金峰山の五丈石は金櫻神社の本宮にあたり、とても神聖な場所だということです。

そんな話をSさんと話していると、ちょうど岩から戻ってきた女性から「え!?登っちゃいけなかったんですか??」と声をかけられ、めちゃくちゃびっくりしました。そんなに大きな声で話していたわけではなかったのですが、聞こえたんだー…(笑)。


その後山ご飯とまではいきませんが、粕入りの豚汁を作り、お昼ご飯を食べ、コーヒーを淹れ、滅多にないこの登山日和を満喫し、山頂の景色を心ゆくまで楽しみました。

1時間程の休憩後、いよいよこの素晴らしい山頂からさよならです。






岩場を通り抜け、鉄山を過ぎ、朝日岳へ再び登り返します。ここを過ぎれば駐車場まであともう少し。Sさんも3度目にして段々歩き方がわかってきた様子です。そして、無事に駐車場へ到着!

山旅の最終章、道の駅でのお買い物と温泉へ向かうだけとなりました。ここからはSさん先行で道の駅に向かうことになりました。かなり長い林道で、運転している本人が酔いそうになるほどのクネクネ道。すると、Sさん、かなり軽快に飛ばして行きます。え!?マジで?結構行くね〜!!(笑)と思いつつ、必死に後に続きます。途中先行車が道を譲る程の走りっぷりであっという間に下界に降りてきました。

ようやく楽しみにしていた道の駅に到着したのも束の間、残念ながら期待はずれという結果で、次なる目的地天空の湯へと向かいます。ところが、着いてみると開館まであと20分とのこと。翌日出勤予定だった私は、なるべく早く帰宅する為、温泉には寄らずに帰ることに決めました。

Sさんとはここでお別れです。

私はどうしても野菜を購入して帰りたかった為、その後談合坂SAまで急行。無事に市場で大量の野菜を購入し、大満足で帰宅しました。

Sさんはゆっくり温泉を満喫したそうですが、事故渋滞に巻き込まれたとのこと。お疲れ様でした!

Sさんも大分山歩きの感覚が掴めてきた様子。これから標高の高い山は冬山装備が必要になってくるのですが、低山歩きのシーズンはこれからです。

次なる山は、富士山近辺か奥多摩辺りでしょうか。

次回も楽しい山行にしましょう♪


【今回の金峰山登山記録】  


 行動時間 5時間25分(標準タイム 4時間半)

 ■山行タイム 3時間33分


7:26 大弛峠

 7:58〜8:02 朝日峠 32(30)

 8:32~8:40 朝日岳 30(30)

 9:30〜10 :58 金峰山 50(1’30)

11:50〜11:58 朝日岳 52(60)

12:20〜12:24 朝日峠 22(30)

 12:51 大弛峠 27(30)


































































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白谷小丸

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