top of page
執筆者の写真junpei

夢のテンカラ釣り



服部文祥を敬愛する私にとって、テンカラ釣りは憧れでした。

いつかやってみたいと思いながらも、やはり独学ではなかなか難しいだろうと思い、師匠が必要だと考えていました。

去年秋、開田高原のIさんのおうちにいよいよ木曽馬の女の子がやってきたと聞いて、遊びに行く計画を立てていたのですが、いろんな事情が重なり、行くことができなくなってしまいました。行った際に聞いてみようと思っていた、テンカラ釣りの師匠探しの話をIさんに打ち明けたところ、以前お邪魔した際にお世話になった望嶽荘のご主人がなんとその名手だと教えてくださいました!!

話はとんとん拍子に進み、ご主人が快く師匠になってくださると言ってくださった為、春を待ってデビューすることに。

そうこうするうちに、あっという間に春がやってきました。

Nちゃんにも付き合ってもらうことにし、お互いスケジュールを調整して忙しい最中開田高原へといよいよ出発です。

当日7時半に宿に着く為、夜中の2時半に出発し、真夜中の高速をぶっ飛ばして木曽へ到着。そこでNちゃんと落ち合い、久しぶりに開田高原へとやってきました。

いよいよお師匠様の手ほどきで、竿やハリスなどを準備して頂き、とっておきの場所へと連れて行って頂きました。

一番最初に連れて行って頂いた場所は、閉鎖されている林道の奥にある沢。当然誰も居ないし、素晴らしい漁場ではあるのでしょうが、なにぶん私たちの腕がよろしくない為、覆いかぶさるように茂っている木々にひっかけたり、根がかりしたりで師匠の手作り毛鉤がどんどん失われる一方でした。ここは素人には難しいと師匠が判断し、次の場所へ行こうと言ってくださいました。次の場所は、お宿からもすぐの大きな沢。ここを下流からどんどん上流へと釣りながら上がっていきます。

しかし、全く自分の思ったところに鉤を打ち込むことができず、いくら師匠のように真似してみてもまったくうまくいきませんでした。

かなり上流へと歩いたところで、「さあ、宿に帰って一旦休憩だ」と師匠がおっしゃり、宿へ戻ってきました。







コーヒーを頂きながら、今度は毛鉤作りに挑戦です。

私たちが購入したテンカラセットには一応毛鉤がついているのですが、師匠曰く、「こんなんじゃ釣れない」とのこと。

さまざまな道具が置かれた毛鉤作りセットと使い、師匠がまずはお手本を見せてくださいました。ハリに糸巻きでぐるぐる巻きつつ、途中でキジの雌の胸毛をしごいたものを巻いていくと、四方八方に美しい螺旋を描いてまるで羽虫のような毛鉤が完成しました。






私も師匠に教わりながら作ってみました。難しいけど、面白い!!

Nちゃんと交互にいくつか作ったところで、お蕎麦屋さんでお昼を食べて、それから釣りに行こうと言ってくださいました。

開田高原のおいしいお蕎麦を頂き、いざ午後の部へ。

今度は、林道脇に車を停め、沢へ入渓します。

これがまた、師匠の歩くのが早いこと早いこと!!

ほぼバリエーションに近い沢道をずんずん歩いては、鉤を打ち込み、2、3度試したらもう次!という具合にかなり奥まで沢を登っていきます。

この悪路、我々は山に入り慣れているからなんとかついていけましたが、何もしたことのない女子なら既にギブアップしていることでしょう(笑)

さて、なかなか思うように鉤は打ち込めず、結局収穫なしでこの日は終了することになりました。

まあ、初回からそんなにうまくいくはずもなく、まずはお試しという回ですから、次回までに勉強を積んで改めて挑戦したいところです。

宿に帰ってから、Iさんのおうちへ徒歩で向かいます。

遠くから、Iさんのおうちの前の広い放牧地に木曽馬が2頭。そして懐かしのやぎちゃんたちの姿が見えました。

その近くで一生懸命作業しているのは、紛れもなくIさんでした。

遠くからIさんを呼び、手を振りました。

赤ちゃん子馬は男の子だそうで、秋になったら離れ離れになってしまうそうですが、今はお母さんにぴったりくっついて、本当に可愛い!!

うめちゃん、たけちゃんも相変わらず元気にモリモリ草を食べていて、甲斐犬のこまちゃんはIさんが抱っこしてきてくれたので、初めて撫で撫でさせてくれました。

夕食をご一緒するので、またあとで!!とお話して、私たちはお風呂へ直行。

その後再び師匠に教わりながら毛鉤づくりに勤しみ、Iさんもやってきて一緒に楽しい宴でした。

翌朝再び宿の前の沢で打ち込みの練習をした後、おいしい朝ごはんを頂き、Iさん一家にご挨拶をし、宿を後にしました。

テンカラ釣りは奥深い為、まだまだこれからですが、勉強していつか魚を釣り上げてみたいと思います。

そして、Iさん、楽しい時間をありがとうございました!!Iさんのお話を聞いていたら、冬の開田高原も体験してみたくなりました。

また遊びに伺います!!


閲覧数:13回0件のコメント

最新記事

すべて表示

白谷小丸

תגובות


bottom of page