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執筆者の写真junpei

鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳




先週から引き続きの登山は、鬼ヶ岳と雪頭ヶ岳。久しぶりにKさんとの山行です。

富士山からほど近い西湖付近の山で、以前Kさんと登った十二ヶ岳 から続く尾根上にある山です。

本当は雪山登山をする予定で計画していた山行でしたが、第1希望の武尊山は積雪50㎝でラッセル覚悟とのことで除外、ほどよく積雪するであろうこの山に決定したのですが、蓋を開けてみれば全く雪は残っていない状態で普通の登山となりました。


当日の朝、4時過ぎにピックアップしてもらい駐車場へ。天気予報では最高の天気に恵まれそうだと踏んでいたのですが、高速が山梨に差し掛かると雨まで降り始めました。とりあえず雨は一瞬で止んだものの、厚い雲に覆われ、山には濃いガスがかかっていました。

準備をし、まずは鍵掛峠目指して急登を登っていきます。

相変わらず元気いっぱいのKさんはどんどん先を行ってしまいますが、私は自分のペースでしか歩けない為、ゆっくりゆっくり急坂を登って行きます。






風もなく、ガスは一向に晴れる兆しが感じられませんでした。途中崩落気味の巻道もあり、急登をこなすと鍵掛峠へと到着。ここからはアップダウンのある尾根道を鬼ヶ岳まで進みます。

ここで先を歩いていたKさんが、「調子が良すぎて早く歩きすぎるから」とおっしゃるので、ゆっくりにしか歩けない私でしたが先頭に代わります。

実はKさん、Nさんと共に前回赤岳に挑戦するつもりが体調不良の為敢えなく行者小屋で撤退したことが、大分精神的に響いていた様子。

まだまだ誰よりも元気で身体能力抜群なKさんなのに、らしからぬ弱気発言の連続で、どうしちゃったのかな?と思っていましたが、どうやらそれは杞憂でした。

赤岳の時にはおそらく体調が悪かっただけで、実は以前と変わらぬイケイケKさんのままだったのです(笑)この日は全く体調に問題はなかったようで、Kさんは俄然自信を取り戻したようでした。良かった良かった!!





さて、私が先頭に交代すると、標高が上がったせいか、ガスが木々に纏わり付いて霧氷になりはじめているのに気付きました。周りを見渡すと、霧氷に覆われた木々だらけで、なんとも言えない幻想的な景色になっていました。まるで木々に白い花が咲いたようです。美しい景色です。

ガスガスで景色が見えないのは残念でしたが、そのお陰で見ることができたこの景色なのでした。

痩せ尾根は地味にアップダウンがあり、ほとんどが岩場。よじのぼり系の岩場をいくつかこなし、小ピークを越え、最後の急登を越えると鬼ヶ岳山頂(1,738m)です。Kさんが話していた通り、山頂標識の少し奥にツノのような岩が飛び出ていました。だから鬼ヶ岳なのか?

相変わらず山頂はガスの中で、何も見えません。とりあえず雪頭ヶ岳へと向かいます。

梯子を降り、しばらくすると雪頭ヶ岳。そこから更に先に進むと絶景地に到着です。本来であれば、西湖越しに富士山がどどーーん!!と見えるらしい。

しばらく休憩しながらガスが晴れるのを待とうとお昼ご飯を食べ、ゆっくりと止まりますが、一瞬富士山が顔を覗かせただけで結局ガスは晴れず仕舞い。集団の登山者たちがワイワイ休憩をしだしたのもうるさくて、もういいか。という気持ちになってきました。

今回はこれで断念して下山です。






山頂直下は急坂との記載があった為用心していると、なんと急坂に加えとんでもない泥濘地獄が待ち受けていました。道幅も狭く、うっかり足を滑らせたらとんでもないことになりそうな悪場です。おっかなびっくりとにかくゆっくり足場を確保し、なんとか泥濘地獄を突破!その後は消化試合でぐいぐい降りるだけです。

最後の堰堤を越えると、根場に到着。振り返れば鬼ヶ岳がくっきりと見えていました。

山頂からの景色は堪能できませんでしたが、こんな日もあるのが登山です。

無事に下山できて何よりでした。

その後温泉でゆっくりしているうちに、見事な富士山を拝むこともでき、楽しい山行は終了しました。

Kさんとの登山は大概キツイ内容になりがちですが、今回は楽しむ余裕のある山行となりました。Kさん、ありがとうございました。今後もまたよろしくお願い致します。



【今回の鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳登山記録】


 行動時間 5時間57分(標準タイム  5時間45分)     

■山行タイム 4時間24分 

6:36 根場駐車場

8:13〜8:26 鍵掛峠 1'37( 2'10)

9:24〜9:35 鬼ヶ岳 58(1’25)

9:54〜10:50 雪頭ヶ岳 19(20)

12:33 根場駐車場 1'43(1'50)

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