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執筆者の写真junpei

天目山



今週から出張でこちらに来ているNちゃんと共に、日帰りで行ける奥多摩 に行ってきました。 さて、どこに登ろうか?と考えてみましたが、色々悩むところです。 今となっては奥多摩の数ある山々をかなり制覇してきた私がイチオシの 川苔山は現在大規模な落石の為、細倉橋方面から入る事ができない状 態。鳩ノ巣ピストンではあまりにもつまらないし、せっかく鳩ノ巣に前 乗りすることにしていた為、他の案である棒ノ折山や古里から御嶽、日 の出山に抜けるコースは却下。最終的に標高1,576mとそこそこ高さのあ る天目山に決定しました。 色々調べてみると、この天目山、数年前に違法伐採したとあるおじさん の御陰で、奥多摩随一とも言える眺望があるらしい。時間さえ許せば、 お隣の蕎麦粒山や酉谷山にも足を伸ばしたい所ですが、なんせ時間が相 当かかるので、日が一番短いこの時期に挑戦するのはかなり無謀。とい うことで、今回はおとなしく東日原からのピストンです。 さて、東日原に着いてみると、雲取山に挑戦した前回、前々回と同じく 地元の駐在署のおじさまが近所の子供たちの見送りにバス停に座ってい ました。そのおじさまと、ゴミ置き場のゴミを整理していた同じく地元 の方と、いつものことながら準備しながらお話しします。 おじさまに天目山への登山口や周辺の道等を教わり、いざ出発です。 暫く行くとおじさまが言っていた一軒の民家にぶち当たりました。いき なり道を誤ったか?と周辺をウロウロし、10分程ロスしましたが、結局 道も見つかり、先へ進みます。そして、1/50,000にも書かれていた通 り、等高線が非常に込み入ったエリアに突入。奥多摩にありがちないき なり急登のパターンです。相当な急登が終わると、今度はダラダラと尾 根を巻く巻き道が延々と続きます。落葉で狭いその巻き道を踏み外さぬ よう注意しながら1時間半程たった頃、ようやく尾根に乗りました。 しかし、地図で確認するとまだまだ半分も来ていない様子。いくつか アップダウンを繰り返しながら歩いて行きますが、この尾根はなかなか 気持ちの良い尾根です。左右には奥多摩の有名どころの山々が尾根伝い にいくつも見えており、葉の落ちた木々の間からのぞく景色は美しい限 り!途中立ち止まってその景色を眺めつつ、あともうひとつくらいピー クがあるかな?と思っていた矢先、案外あっけなく避難小屋が見えてき ました。 ここからは、道が不明瞭とは書かれていましたが、距離を稼ぐ 為、敢えて直登ルートをとります。直登ルートの為、勾配はかなりのも ので、下るのは危険と感じる程の急登です。しかも、最初は分かりやす かった道が段々不明瞭になってきて、案内のテープも少なく、道無き道 を歩きつつ、ピークへと到達しました。しかし、ものすごく狭いピーク で、何の標識もありません。そのまま巻き道がある西方向へ尾根伝いに 進みますが、下ってる…??またもその狭い尾根上でウロウロ。しかし 行く手に見えている大きなピークは、もうひとつ先の大栗山であるわけ もなく、きっとあれが天目山なのでは??と進んでみました。一カ所雪 が積もっている岩場を慎重に下り、コルへ出ます。ここでもう一度地図 をよく確認してみると、確かに直登ルートから山頂までには一旦コルに 下りてから登り返すように書かれていました。なーんだ。あってたのか 。と、登り返すと、そこはホンモノのピーク、天目山(1,576m)山頂 でした!辺りを見回すと、ほぼ360度絶景が広がっていました!! 勝手に木を伐採してくれたおじさんの御陰で、確かに奥多摩随一の眺望 と言ってよい素晴らしい景色が広がっています。 お隣の蕎麦粒、酉谷山は勿論のこと、雲取山への石尾根から雲取山まで の尾根が全て見渡せ、鷹ノ巣山の奥には富士山が。その横には三頭山、 御前山、大岳山、川苔山。そして関東平野が広がり、北に目をやると秩 父の山々が。その奥には雪に被った山々が沢山見えています。何の山な のだろうと思いながらも、ガスでお湯を沸かし、お昼ご飯を食べ始めま した。すると、そこに1人のお兄さんが登場。フレンドリーな方で、景 色を見ながら暫し談笑。なんと、Nちゃんが男体山に似てると言っていた 山が、そのものズバリだったり、雪を冠った山が赤城山、谷川岳そして 私とKさんが危うかった武尊山だと教えてくれました。健脚なお兄さんは その後私達が下山を躊躇する直登ルートをたどって蕎麦粒山を通り、埼 玉方面に下山するとのこと。元気に出かけて行きました。私達は、ゆっ くり食後のコーヒーを楽しみ、その素晴らしい景色を堪能。 そもそも雲取山がこんなに良く見えるポイントは他にはないかもしれ ません。雲取山荘までしっかり見えており、私達が辿った石尾根から雲 取山までの長い道のりが全て見渡せるこの景色は感慨深いものがありま した。そしてまたここに来てみたいと思わせてくれる山なのでした。 さて、お兄さんは巻き道でこの山頂にやってきたそうで、途中道幅も狭 く、雪が残っている箇所もあり注意が必要だということでしたが、道が 不明瞭な直登ルートを下山するのは道迷いの危険もありかなり不安。雪 の残る狭い巻き道を行くのも怖いですが、道迷いするよりマシなので、 いざとなったら軽アイゼンを付けて行こうと巻き道での下山を選択。 お兄さんの言った通り、場所によってはかなり危険に満ちた狭い巻き道 でしたが、慎重にクリアして避難小屋まで戻ってきました。その後は、 登山道を覆い隠すように降り積もった落葉に足を取られないよう気を付 けつつ狭い巻き道を下山。最後の急坂へ。この急坂。登った時には然程 感じませんでしたが、結構長い!!そして、恐怖を感じる程の急な坂道 です。一挙に大腿四頭筋に負荷がかかり、太ももを襲う極度の疲労に ヒーヒー言いながら下山。無事バス停へと戻ってきました!! バスの時間までにはまだ随分時間があった為、もう一度ガスでお湯をわ かし、温かい飲み物とおやつで暖をとりました。 その間、2度程パトロールにやってきたパトカーに乗った朝のおまわり さんと二言三言言葉をかわしました。2度目にやってきた時には、既に ガスで湯沸かし中だったので、敢えて言わなかったのかもしれませんが バスの時間を聞いて来たので、もしかすると送ってくれようとしていた のかもしれません。本当に親切な方です♪お気遣いに心温まりつつ、今 回の山旅の余韻に浸る私達二人なのでした。 今回、初めての山ということで、ワクワクしていましたが、想像以上に 素敵な山で、大満足でした。 いつものことながら、Nちゃんどうもありがとうございました♪  【今回の天目山登山記録】   行動時間 6時間25分(標準タイム  4時間40分)  7:40 東日原バス停  ※途中道迷いで10分ロス、休憩10分 10:10〜10:21 避難小屋 2’10(2’20) 10:35 偽ピーク  11:00〜12:05 天目山(1,576m) 40(25)   12:30  避難小屋 25(25) 14:05 バス停 1’35(1’30)  


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