実は先週(月)は、Iさんと共にロックガーデンから大岳山へ行く予定で した。しかし、その前日は、私の青春と言っても過言ではない大切な国 立のお店「猪口菜」が閉店するその日。 深夜まで飲む可能性があること から立川に宿を取り、万全の態勢で迎えた登山前日。なんとIさんから、 急遽お子さんがインフルエンザに罹患したのでキャンセルの連絡が入り ました。しかし、せっかく宿まで取ったことだし、登山には一人で行こ うと考え、予定通り伊勢佐木の仕事が終わると超特急で帰宅し、山のス タイルに着替え、重いザックを背負うと一路国立へ。 お店に着いてみると、既にお店は異様な盛り上がりを見せていて、中に 入って行くのが相当困難でした。ドア付近で立ち往生していると、目の 前に常連Kさんの姿が。そこでやり取りをしているとすぐ目の前に立っ ていた背の高い男性は、なんと昔からの常連Yさんなのでした!その後 Rちゃんの姿も見え、結局3人で懐かしい話を交わしながらやがて懐かし のKさんも登場で、閉店間際に店の奥のソファを占領したのは、昔の猪 口菜からの常連さんばかりなのでした。 寂しいけれど、猪口菜は午後11時に閉店となり、結局YさんRちゃん達 と共に2次会へと向かいました。途中まではまだまだ登る気満々だった 私も、さすがにその後3次会と飲み続けているうちに、さすがにこれか ら登山は無理だという時間になってしまったことからホテル宿泊は捨 て、始発で帰宅することを決意。何の為に背負って来たのか分からない 重いザックを背負って夜が明けぬうちに家へと帰り着きました。 そんなことがあった先週でしたが、今週こそは山へ行くべく、山の選定 へと入りました。 考えあぐねた結果、どうしても岩茸石山に登りたい。との気持ちがあり 今年一発目で登ったルートで高水三山を登ることにしました。 今回も登り始めは御嶽駅から。急登も数回登るとなんとなく慣れてくる から不思議。惣岳山から木々の合間に見え始める川苔山と棒ノ折山に癒 されつつトラバース道を暫く歩くと、ゴツゴツした岩が増えて来て、岩 茸石山への最後の急登です。この急登を過ぎると、視界が開け、山頂へ の道が目の前に広がります。この景色が、どうしても見たくて、このル ートを選択したのでした。 今日は前回より男体山も綺麗に見えており、何度見ても素敵なこの景色 を目に焼き付けます。結局この景色を独り占めし、今回はここから高水 山を通り下山します。高水山を過ぎると、軍畑から登って来た登山者と 複数すれ違いました。みんな口々に「早いね」と言ってくれますが、中 級の私からすれば高水三山だけで済ます事自体、ちょっとさぼっている とも言えるので、あまり喜んでもいられないところです。 本当は青梅の方までハイキング道を通って帰ろうかと思っていたところ でしたが、一旦下山して舗装路を長く歩いているうちに、面倒になり結 局軍畑へと向かってしまったおさぼりJでした。 時間もあったことから、のんびり駅の椅子に座ってお昼のおにぎりを食 べていると、先程までお手洗いのお掃除をしていたおじいさんが、私の 横で体操を始めました。声をかけようかなぁと思っていると、おじいさ んの方から声をかけて頂きました。 奥多摩に住んでみたいと言うと、買い物ができないから大変だよ。との お答え。確かに最近まで営業していた御嶽駅のセブンイレブンも閉店す る等、どんどん店がなくなってきている様子。 去年の1月の大雪の時には青梅線は1週間不通だったとのことで、やは りなかなか厳しいのかもしれません。そんな話をしているとあっという 間に電車がやってきて、おじいさんは私の向かいに座り、すぐにこっく りこっくり眠り始めました。おじいさんとは、青梅に着いたところでご 挨拶してお別れ。 住むには大変というおじいさんの言葉は、確かに思い当たるところがあ るとは言え、下山口から軍畑までの沢沿いの家は素敵な立地のところが 多く、空き家っぽいところがあると、ここ住めないかしら?等とついつ い考えてしまいます。 大金持ちになったら、ここに別荘を建てよう!とか夢見がちになりなが ら電車に揺られる私なのでした。 さて、来週は、Nちゃんとまたしても破線ルートを登る予定です。 今年はもうちょっと破線ルートを攻略してみたいです。 【高水三山登山記録】 行動時間 3時間25分(標準タイム4時間25分) ■山行タイム 3時間 7:25 御嶽駅 7:52 分岐 27(45) 8:37〜8:45 惣岳山 45(1’15) 9:17〜9:25 岩茸石山 32(40) 9:45〜9:50 高水山 20(35) 10:50 軍畑駅 60(65)