忙しい中、強行軍で臨んだ両神山。その山行直後に体調を崩し、ひどい風邪をひ きました。それからあれよあれよという間に、声が全く出なくなり、その状態の まま馬術大会へ。その間も全く声は出ないまま、会う人会う人から必ずと言って いい程聞かれる「酒やけか？」との問いを激しく否定しつつ早１ヶ月が経ちまし た。しかし、未だ声は元通りには回復しておらず、耳鼻科の先生にも、「時間で す…。」としか言ってもらえないまま現在に至っています。 しかし、すっかり体はなまっているため、次の登山の為にも行っておきたいとこ ろです。そこで、やはり登山の基本。このコースを選択する事にしました。 天気は梅雨の中休みで、雨の心配はありませんが、雲は多少出ている様子。とり あえず、トレーニングも兼ねた山行なので、今回は眺望には期待をかけずに登る ことに専念します。 連日の雨で沢の増水は多少あったものの、難なく6号路を使ってまずは高尾山山頂 へ到着。思った通り、丹沢も富士山も全く姿が見えません。少し休憩を挟み、す ぐに城山へ向けて出発しました。高尾山からの長い階段を下りると、山頂付近に いつもいる猫ちゃんが、おじさんハイカーに撫でられていました。今日も元気な 様子だったので、「またねー」とアイコンタクトしながら先へと進みます。 数ヶ月訪れない間に、山はすっかり夏模様に変化しており、山道に覆い被さる草 がものすごいことになっています。そろそろこのコースも秋までは封印のようで す。順調に城山までやってくると、いつもの猫ちゃんが茶屋の奥に陣取っていま した。ここのところこのキジトラの猫しか見かけなくなったので、おそらくもう 一匹は死んでしまったのでしょう。 相変わらずフレンドリーに近寄ってくるトラちゃんは、にゃー」と鳴いて、なん かいいものをおくれ。と言わんばかりに、近くにお行儀よく座って待っているの で、ザックからパンを出し、はじっこを千切って差し出しました。すると、待っ てました！と近寄って来て、パクッ！ もう少しあげようと思いましたが、どうやらそれで満足したのか、暫く近くに 座っていましたが、すぐに姿が見えなくなりました。 城山から小仏峠までは元々足元が悪く、滑りやすい急坂が控えているのですが、 懸念した通りいつも以上に酷い状態でした。ぐにゃぐにゃの道をゆっくり下降し 小仏峠へ。そして、このコース一番の急登を越えて景信山へと到着しました。 やはり雲は丹沢から去ってはおらず、簡単に休憩を済ませるだけで再び歩き始め ます。依然として、登山道のぬかるみは酷く、足を取られないよう細心の注意を 払いながら、明王峠まで一気に歩いてきました。ここでトイレ休憩を挟み、お腹 におにぎりを入れ、陣馬山までひと踏ん張り。 いよいよ山頂へ着いたものの、やはり景色は変わらず、軽く休憩を入れて一目散 に下山を開始することにします。ふと下山する方向を眺めていると、東側にある2 本の木の辺りに、ものすごい数の白い蝶が乱舞していることに気付きました。 何だろう！？モンシロチョウ？？ でも、モンシロチョウがあんなに群れをなし、しかもかなり高い位置にひらひら 飛んでいるイメージはあまりありません。近くに行ってよく見てみると、どうや ら蛾のようでした。 家に帰ってから調べてみると、最近ちょいちょい大発生しているキアシドクガと いう蛾らしい…。うへー。ちょっとキモチワルイ…。 あっという間に和田峠へ下りると、舗装路をぐいぐい歩いて行きますが、いつも より大腿四頭筋にかかる負担が大きいような。やはり、１ヶ月もろくな運動がで きなかったせいでしょうか。 時間的には、休憩を含めて5時間代で下りてきたのでまずまずということろ。ちょ っと急げば、12時半のバスに間に合う時間でしたが、せっかくなので、山下屋で 一杯飲んで帰ろうと敢えてブラブラ歩いて迷わずお店に直行しました。 お店に入り、おじさまに声をかけると、「あー！お久しぶりですね！」と覚えて いてくださり、おつまみをちょっと頼んでビールを2杯。おじさまと世間話をして またゆっくり立ち寄ることを約束し、帰路へつきました。 久しぶりの登山。山の匂いに癒されて、改めて山の良さを感じながら過ごした一 日となりました。 来週は、仕事終わりから福島へ向かい、念願の安達太良山へ行く予定です！ 【今回の高尾山〜景信山〜陣馬山登山記録】2019.6.25 行動時間 5時間48分（標準タイム 6時間55分） ■ 山行タイム 4時間59分 6:37 高尾山登山口 7:33〜40 高尾山山頂(599.3m） 56（1’25） 8:20〜30 城山（670.4m） 40（60） 9:14〜22 景信山（727.3m） 44（60） 10:22〜10:36 明王峠 60（80） 11:10〜11:20 陣馬山（855m） 39（50） 12:25 陣馬高原下バス停 65（60）