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執筆者の写真junpei

御前山




ここのところ毎週山に出かけています。

新緑の季節を楽しみたいという気持ちと、家に閉じこもりきりの生活は耐えられないという気持ち。不要不急の外出は避けて…とは言われますが、車で山に行く分には人との接触は殆どないと思い、出掛けています。そして、なるべく人と出会わないよう、早い時間に登り始めようと心がけ、今回も3時起き4時出発で出掛けました。

最近山梨に行くことが多かったので、奥多摩の山は久しぶりです。

そして、この御前山。いつもは奥多摩駅から奥多摩湖までの道のりを歩くのが定番なコースでしたが、気になっていた栃寄から歩いてみることにしました。

栃寄には都民の森体験の施設があり、三頭山同様多くのハイキングコースがあるようです。森を開発して作った都の施策を揶揄する声もありますが、手軽に山を楽しむという考えも、ありなのかもしれません。この日は天気もイマイチのようだったので、もともと眺望がない御前山でただただ新緑を楽しみに行こうと思いつき、この山を選択しました。

奥多摩駅から奥多摩湖に向かう道の途中から、細い林道を通り駐車場へ。林道から登山道へ入るといきなり急登です。やがて尾根筋を巻く形になると少し傾斜は緩くなりました。標高が1,200m辺りに差し掛かると、杉だらけだった木も広葉樹の森になり、眩しいほどの黄緑色の葉が迎えてくれます。足を止め、暫しその美しい木々を眺めます。

行手に山頂から伸びる尾根が見えて来ました。ちょうど山頂とお隣の惣岳山の間、コルに到着です。この辺りの木々の雰囲気、とても好きです。惣岳山まで50m程登ると山頂へ到着。静かな山頂です。ベンチに腰掛け、暫しこの静かな山頂を楽しみます。私はどちらかと言えば御前山より、この惣岳山の方が好きです。今回はここから奥多摩湖に向かう大ブナ尾根を通ることが出来ないのでちょっと残念。コルに一旦戻り、御前山へ向かいます。比較的ゆるやかな斜面を登ると南側に伐採されたポイントがありました。あれ?こんなところなかったような…。この日は曇り空で何も見えませんでしたが、おそらく晴れていれば富士山が見えるのかもしれません。暫く歩くと急に辺りが開けました。北側がかなり伐採されていました。石尾根がよく見えています。わー。こんなところ、前はなかった!いつの間にか、伐採してくれたようです。その伐採地のすぐ上が広い山頂。以前来た時にはすでにこの立派な標識が立っていたかどうか記憶がないですが、それ以外は何も変わらない静かな山頂です。もともと御前山は山頂の展望がないので、どちらかと言えば地味で玄人好みの山で、カタクリの時期を外せば登山者も少ない。しかも時間が早ければ登山者もいないだろうとの予想で、山で朝ごはんを作ろうと素麺を持って来ていました。早速調理開始です。とは言え、調理といっても茹でるだけの簡単山ごはん。家で調理済みのささみの茹でたもの、ねぎ、油揚げを鶏がらスープで炊いたものにそうめんを投入。あっという間に煮麺の出来上がりです。ひんやりした山頂で、この温かい煮麺は、ホッとします。ほぼ食べ終わった頃、山頂に登山者が現れました。誰もいないだろうと思っていた御前山ですが、案外みんな自然に飢えていて登山者自体の数が増えているのかもしれません。十分山頂を楽しんだので、下山開始です。今回は分岐を栃寄に向かいます。程なくして避難小屋が見えて来ました。中を覗いてみると、板張りでとってもきれい!!初めて野営を試みた時は、ここもその候補に入っていたのですが、小屋の周辺は相当狭く、ツェルト2張はちょっと難しそうでした。初めて歩くこのコースですが、途中都民の森が作った東屋や広場がちょいちょい出て来て、なかなか面白い。ぶらぶらと野営地探しをしながら林道へと無事降りて来ました。

始終芽吹いたばかりの明るい緑に癒され、新たな発見もあった御前山登山でした。



【今回の御前山登山記録】  行動時間 4時間35分 (標準タイム:4時間10分)   ■山行時間 3時間50分  6:10 駐車場 7:53 コル  1'43(1'50) 7 : 58〜8:05 惣岳山  5 8 : 21〜8 : 55 御前山(1,405m) 16【21】(25)

10 : 45 駐車場 1'50(1'35

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