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    御嶽山

    最終更新: 2月11日




    北岳に登ってから2年。その素晴らしさは今も鮮明に記憶に残っており、

    再び登りたいという気持ちがありました。もしもう一度登るなら、間ノ岳

    にも行ってみたい。そんな時に、ちょうどTさんNさんに「北岳&間ノ岳」

    のお誘いを受けました。

    次々に難易度の高い山々を制覇しているお二人には、1泊2日で2座とい

    う行程も十分可能だと思いましたが、私は2泊でなければ参加できないと

    伝えました。

    山では14時までに小屋に着いているというのが鉄則。実は8月の初旬、あ

    る方の息子さんが北岳と間ノ岳の稜線上で天気急変に見舞われ、落雷の為

    亡くなるという痛ましい事故が起きていました。

    山の天気は平地と全く異なる為、午後の早い時間に行動終了となるよう余

    裕をもった計画を立てなければなりません。

    ということで、天気に少しでも不安材料があれば、即中止、若しくは山の

    選定を変更するということで日程を決定しました。

    折しも大型の台風が日本海を北上、ヤマテンでは広範囲にわたり大荒れ情

    報が発令中で、台風が過ぎ去った後も悪天は続く予報だった為、残念なが

    ら北岳&間ノ岳登山は中止ということになりました。

    そして最終的に決まった山が、御嶽山です。


    御嶽山といえば、5年前の今頃、噴火で多くの方が亡くなられたのは記憶に

    新しいこと。当時同じ時間帯に金峰山に登っていたこともあり、随分衝撃を

    受けたことを思い出します。そして丁度その頃山にはまったばかりだった私

    にとって、他人事とは思えない大きな出来事でした。

    しかし、現在御嶽山の噴火警戒レベルは1。今年はいよいよ山頂までの立ち

    入りも可能となったようです。なんとなく個人的には大丈夫なんだろうか?

    と不安に思ったりもしましたが、準備を万全にし、臨むことにしました。

    ネットでいろいろ調べてみると、山頂(剣ヶ峰)では、ヘルメットを推奨

    しているとのことで、まずはザックに装着。実際噴火したらそれどころで

    はないだろうとは思いつつも、ウエストベルトにはすぐに取り出せるよう

    ヘッドライト、マスクを準備。防寒具はいつもより多め。もちろんツエル

    トやストーブもいつものように携行。更にゴーグルも天蓋に入れました。

    そして当日の朝4時。駅でNさんと待ち合わせの後、Tさんをピックアップ

    し、まずは伊那ICへ向けて出発しました。

    天気は上々で、途中朝日を浴びた甲斐駒の美しさに感動しつつ、御嶽山か

    らの景色に大いなる期待を込めて先へ。

    伊那で高速を下りてからも先はまだまだ長く、駐車場に到着したのは8時。

    平日なのに登山客はかなり多く、その人気の高さが伺えました。

    ロープウェイに乗り15分で飯森高原駅へ到着。いよいよ登山開始です。

    比較的緩やかではありながら、だらだらと続く階段状の登山道を上がって

    行くと、8合目、女人堂。ここからは森林限界を超え、ハイマツ帯が続いて

    います。段々道はガレてきて、火山であることを認識させられます。ところ

    どころ大きめの噴石らしきものが転がり、噴火の恐ろしさを感じつつ、道は

    更に大きめの石が連なる急な登りになっていきます。途中立ち止まり一息入

    れないと登れません。結構キツイ!

    石室山荘からひと頑張りすると9合目の分岐です。山頂は目前に迫っています

    が、歩いても歩いてもちっとも着かない…。富士山を思わせるザレ場の道を

    一歩一歩進むと、左手には解体中の剣ヶ峰山荘、右手にはシェルターが3基設

    置されていました。そこから最後の階段を登ると、御嶽山3,067m山頂です。

    噴火で壊れた社は真新しいものが建ててあったり、祭神像は噴石で頭部分が

    無くなっていたりして、眼前にあるのは噴火の壮絶さ。しかし、そこから目

    線を上げてみれば、ついこの間登ったばかりの木曽駒ケ岳、南アルプス、槍ヶ

    岳、穂高、乗鞍岳と、絶景が広がり、ここが火山灰と噴石で覆われていた正に

    その場所だなんて信じられません。

    暫しその絶景を楽しんでいると、何やら山頂はザワザワしています。見ると、

    山頂標識を背に立っているおじいちゃんの手には

    『日本百名山 完登 ファイナル 「御嶽山」 2919.9.25 (79歳)』

    という紙が…!!!

    すごい!!

    そこに居合わせた人たちがみんな歓声と共に大拍手!!

    こんなおめでたい瞬間を一緒にお祝いできるなんて、なんてラッキーなんでし

    ょうか!!

    写真を一緒に撮ってもらう人がいたり、みんなシャッターを続けざまに切って

    いて、被写体のおじいちゃんも「田中陽希みたいだなぁ!」と満面の笑み。

    おじいちゃんからHPに写真をアップするお許しをもらい、なんだかとっても

    良いことが起きるんじゃないかと、ある意味おじいちゃんが神様みたいに見え

    ました。その後二ノ池山荘まで下り、お昼ご飯。

    リアル登山の月日は浅いものの、すっかりプロ級の風格を醸し出しているNさん

    は、買ったばかりのジェットボイルを使いたくてたまらないというお話だったの

    で、私も便乗させてもらうことにしました。さすが、ジェットボイルは沸騰が早

    い!カップラーメンを頂き、更にお湯を沸かしてもらってコーヒーを飲んでゆっ

    くりした後、下山開始です。

    下山は下山でかなり長く感じ、見えたと思った女人堂がなかなか着かない!

    しかし、ほぼ予定通りの時間にロープウェイ駅に下山できました。

    今回も無事に行ってこられて本当に良かった!!

    温泉に入り、帰宅したのは21時頃。そんな遠い道のりではありましたが、お二人

    との会話のお陰で距離を感じることなく、本当に楽しい山旅でした。

    Tさん、Nさん今回もありがとうございました!次の乗鞍岳もよろしくお願い致し

    ます。



    この動画を見ると、今回歩いた道を正に命がけで活動した自衛隊の方々に頭が下がります。



    【今回の御嶽山登山記録】  

     行動時間 6時間7分(5時間45分)

     ■山行時間  4時間38分

    8:50 飯森高原駅

      8:58 行場山荘(7合目) 8(10)

      9:46~9:58 女人堂(8合目) 48(70)

     11:13~11:21 覚明堂(9合目) 75(85)

     11:45~11:55 御嶽山【剣ヶ峰】(3,067m) 24(35)

     12:19~13:05 二ノ池山荘 24(20)

     14:02~14:15 女人堂 57(50)

    14:57 飯森高原駅 42(55)

     

    ∴ 百名山記録 33/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山   金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山  谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山 鳥海山 霧ヶ峰 那須岳 至仏山 安達太良山 木曽駒ケ岳 御嶽山】