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  • 執筆者の写真junpei

夢の雲ノ平

更新日:2021年9月30日





日本最後の秘境と言われる「雲ノ平」。

雲ノ平と言えば、山と渓谷社から出版されている伊藤正一さんの著書「黒部の山賊」が、元よりベストセラーであり、名著です。かく言う私もこの本の大ファン!

知人の仲介で三俣蓮華小屋を買い取り、それまで未開の地であった雲ノ平を始めとする黒部源流域の開拓に尽力しつつ、その魅力を広く世に知らしめたのが、伊藤正一さんです。敗戦によって研究者の道を絶たれた伊藤さんでしたが、北アルプス最奥である黒部源流域を開拓することは、物理学と同等か、もしかしたらそれ以上に冒険心やロマンを感じることのできる一大事業だったのかもしれません。


この本を読んで、私もこの黒部源流域に一度でいいから行ってみたいと夢見るようになりました。しかし、日本最後の秘境と言われるだけあって、本当に、遠い…!!!

最低でも山小屋に3泊を強いられる強行軍です。

今年、勤続30周年でまとまった休暇が頂けることになったので、行くしかない!!とついに計画を立てることになりました。


コロナ禍で山小屋の予約を取るのは至難の業でしたが、なんとか無事に予約も完了し、あとは好天に恵まれることを祈るのみ。というところまでやってきました。

ところが、一緒に行く約束をしていたNちゃんの足の調子が芳しくないらしい。かなり長い行程となるこの山旅は、無理ではないかということでした。

一人でも行くつもりでいた私でしたが、なかなか見ることが叶わない絶景や感動をやはり大切な誰かと共有したい!!

ということで、一緒に行く予定だった北岳&間ノ岳登山を見送ってもらい、「雲ノ平」優先で足の調整をお願いすることになりました。


ギリギリまで、もしかしたら一人での山旅になるかもしれないと覚悟していましたが、無事にNちゃんも参加してくれるとのことで一安心。

まずは、前乗りする富山で落ち合うことになりました。

偶然新幹線の席がすぐ近くだったこともあり、車内で最終的な打ち合わせも兼ね、地図を改めて読み込みます。

不安定な天気が連日続いていることもあり、午後からはやはり高所では雷が一番の懸念材料。ということで、早出早着を心がけたいところです。

富山に到着し、居酒屋で富山名物を頂きながら乾杯。翌日に備えました。

朝6:10発のバスに乗り込みます。思ったより人は多く、その人気の高さに驚きつつも納得。

2時間かけて、ようやくバスは折立登山口へ到着。

準備をし、いよいよ出発です。


まずは約300mの急登から始まります。息を入れながらゆっくり進みますが、思ったより早く等高線の緩みが感じられるところまでやってきました。そして、なかなかのペースで三角点1869.9mのポイントまでやってきました。暫くすると草原のような場所に差し掛かり、ところどころにお花畑が出現。後ろを振り返ると、有峰湖が見えました。






順調に五光岩ベンチへと到着しましたが、沢山の人が休憩していた為、スルーし、しばらく行った小ピークでお昼ご飯を食べることにしました。

そこからは一踏ん張りで、初日の宿「太郎平小屋」へ到着。




すると、小屋の名前を書いた看板の下に『田部重治』の文字が!!







おおお〜!!!田部重治が書いた看板なのか。

雲取山に登った頃は、まだ小暮理太郎や田部重治のことを知らず、レリーフを漠然と見ていましたが、今や田部重治は私たちにとって尊敬する登山家の一人。なんだか嬉しくて、感慨深くその文字を見つめました。


小屋前には広々した平地があり、薬師岳、水晶岳、黒部五郎岳と雲ノ平を取り囲むように高い山々が林立しています。

予想に反し、意外と楽だった初日の行程。出発時刻が遅い為、到着時刻が遅くなるのではと懸念していたので、予定より早く到着できたことは嬉しい誤算。

寝床も2段目のスペースを二人で使えたので、半個室のような感じで嬉しい限り。身支度と荷物整理を終え、小屋前のスペースで絶景を目の前に、贅沢に生ビールで安着祝いです。

夕食までの時間を、体力温存に努めることにし、ごろ寝していると、お向かいのスペースから何やら不穏な雰囲気の会話が漏れ聞こえてきました。小声で話しているので、内容は把握できないものの、どうやら女性2人グループの一人が歩行中の不満を相手に愚痴っている様子。うわーーーめんどくさ…!!!どうやらNちゃんもこの会話に気付いた様子。

後に、Nちゃんに

「あんな面倒な人、私絶対ムリだわ。ほんと相方がNちゃんで良かったよ!」

と伝えました。せっかくこんなに素敵な場所に来ているのに、なんであんなにつまらないことを言い出すのでしょう。勿体ない限りです。

さて、そんな残念な会話を漏れ聞いた後ではありますが、楽しみにしていた夕ご飯、二人勇んで食堂へ向かいました。

メニューはトンカツ、スパゲティーサラダ、カボチャと椎茸とがんもどきの煮物、そしてなんとカジカの昆布締め!!!スゴイ!!!

食事中には、常駐している富山県警山岳警備隊の方からお話があり、改めて安全登山を心がけようと肝に銘じる瞬間がありました。

豪華な夕食の後は、薬師岳での愛知大学山岳部遭難事故の映像を見る為食堂へ。1963年に起きた13名もの大量遭難で、二つ玉低気圧のせいで豪雪(後に三八豪雪と言われた)となったらしい。NHKが再現という形で制作したものだそうで、最後まで見つからなかった学生の父親が何度も何度も山に登り、遺体の捜索をしたという内容でした。小屋のご主人である五十島博文さんも、捜索には参加しており、映像にもご本人が出演していることもあって流しているのだろうと思われました。最後に五十島さんからのお話も聞くことができ、なかなか貴重な体験でした。


翌二日目。4時起床で朝食代わりのお弁当を寝床で黙々と頂きます。早く食べなければと思いながら食べたので、味わうことが出来ませんでしたが、鮭の笹寿司だった模様。とても美味しいお弁当でした。

太郎平小屋は、なかなか凝ったお食事を出してくださるところでした。

その後5時半に小屋を出発し、まずは薬師沢まで高度をどんどん下げていきます。約250m程急な坂を下ると、沢に出て、そこからはほぼ沢伝いの道。三箇所ある渡渉ポイントを過ぎると、薬師沢小屋の赤い屋根が眼下に唐突に出現します。ここで、大休止。お手洗いを借り、じゃんじゃん出ている豊富なお水を沢山頂き、プラティパスにも満タンに詰めます。

さて、ここからが二日目の肝となる部分です。

等高線は地図が黒っぽくなるほど混んだ線が引かれていて、その険しさが予想されます。地形図で見ると、約450mの急登。事前に調べた情報では、手も使ってよじ登る感じの急斜面らしい。小屋の目の前にある吊り橋をおっかなびっくり渡ると、今度は垂直の鉄梯子を降ります。慎重に沢まで降りて、数m沢伝いに歩くとすぐに急登の始まりです。どうやらいきなりの急登らしいので、ここでストックをしまいました。





情報通り苔むしたツルツルの岩が続く、かなり歩きにくい道です。岩や木の枝につかまりながら、徐々に高度を上げていきますが、途中足元が悪く滑って足を捻りました。途中息を入れながら、なんとか難所部分を通過。

しかし、等高線はだいぶ緩んだものの、その後も大きな岩や木の根が覆う歩きにくい道は更に続きました。

やがて木道が出現し、雲ノ平入口であるアラスカ庭園に到着!ここでお湯を沸かし、リフィルのカップヌードルでお昼ご飯です。

ここまで来れば、雲ノ平山荘まであと僅か。木道をぶらぶら歩きで進みます。続く草原にはお花畑がいっぱい!!






写真を撮りつつ山荘へ向かいます。途中祖母岳へは寄らず、まっすぐ山荘へ。

遠くにかわいいフォルムの雲ノ平山荘が見えて来ました。





2010年にリニューアルした雲ノ平山荘ですが、初代のフォルムはそのままに様々な工夫を凝らした作りらしい。入ってみると、とてもおしゃれな作りになっていて、とっても綺麗!!

しかも、早くに予約を入れていたせいなのか、個室に泊まれることになりました。相部屋ではありますが、他の雑魚寝スペースとは大違いなので、本当にありがたいこと。

途中、にわか雨が降ったりしつつも概ね天気も良く、山荘の周りに広がる草原と池塘、数々のお花、そして目の前に見える水晶岳が本当に美しい!!まさに楽園そのものです。

特にお花に関しては、今年はコバイケイソウの当たり年だそうで、例年になく沢山のお花が咲いたということでした。更に7月は天候不順で咲く時期がずれたせいで、多くの種類のお花が一気に咲き乱れているとの嬉しいお話。

写真でしか見たことのない場所に、まさに今いるという現実がなんだか信じられない程で、本当に感慨深い限り。そんな幸せな気持ちを噛み締めつつ、談話室でビール片手に、ゆっくりと過ごしました。

やがて、夕食の時間に。

メニューは石狩鍋!根菜類が沢山入っていて、酒粕も入っているので体も温まり本当に美味しい。こんな奥地で、こんなに立派なご飯が頂けること自体、本当にありがたいこと。

ご飯を食べている途中に、小屋のスタッフから、点在する池塘も暫く干上がっていたとのお話がありました。1週間前に、スコールがあったおかげで池塘はかなり復活したとか。夕食の後は、黒部源流域の開拓に関しての映像を見せてくれるとのことで、こちらも楽しみに待ちました。

時間になったので、食堂に行ってみると、この方誰だろう??と思っていた方が、なんと伊藤さん(次男の二朗さん)で、「黒部の山賊」をわかりやすく簡潔にお話してくださるというサプライズ。

三俣山荘で出会った山賊たちと伊藤さんとのユーモラスなやりとりや生活。人間的には欠点だらけだった山賊たちを、伊藤さんは好きだと書いていらっしゃる。

未開の地を拓こうと努力され、更に山賊たちと共に生活し、心を通わせた伊藤さんの人間力があればこそ、これらの山小屋をこの北アルプスの奥地に作ることが出来たんだろうなぁ。と改めて感動。

こんな楽しいお話が聞けたうえ、父伊藤正一さんがお亡くなりなった時に作成したと言う追悼のスライドショーを見ることができ、本当にラッキーで嬉しいことでした。

その後、伊藤さんから国立公園と登山文化の存続危機に関して、海外に比べると日本社会のあり方がかなり脆弱だというようなお話があり、かなり考えさせらることもありました。

終了が20時過ぎと、結構遅い時間になってしまいましたが、本当に貴重な時間でした。


翌三日目は、この山旅の中で一番ハードな行程。単純に標準コースタイムで7時間以上かかる計算です。標高差も1,000mはあるし、連日の疲労が蓄積してちゃんと歩けるかどうかかなり不安でした。ということで、ぐっすり眠らなければならないところでしたが、どうしても眠れません。

半ば諦め、窓からずーっと星空を眺めていました。ちょうど窓がある側は東側の位置。見たところ、どうやら秋の星座が上がってきているところらしい。明らかに惑星だと思われる二つの明るい星が点々とあることから、これは黄道だなと思いました。秋の星座は元々1等星の少ない地味な星座が多く、東京の夜空ではほぼその形を確認できないものが殆どです。ということで、おそらく惑星がある場所の黄道上の星座は、山羊座、水瓶座であろうことがわかりました。しかし、星が見えすぎて、どれがどれなのやら区別がつかない程!!家に帰って確認してみると、思った通り山羊座に土星、水瓶座に木星があったらしい。

やがて秋の星座で一番わかりやすいペガサス座とアンドロメダ座が上がってきたあたりで深夜12時頃になっていました。ここまでで流れ星3つ確認。

そろそろ本気で寝ないとヤバイので、無理矢理目を閉じているうちにちょっと眠れたようでしたが、2時におとなりのおばさまがトイレに起きたタイミングでまたも眠れなくなってしまいました。残念ながらそのまま起床時間の3時になってしまったので、潔く起床。

談話室で黙々とお弁当のおにぎりをたいらげ、出発準備です。

とにかく、無理をせずゆっくりゆっくり登れるように、なるべく早く出発できるよう心がけました。最終的に小屋を出発したのは4時半。とにかく、今日の目的地双六小屋まで頑張るしかありません。


薄暗い中、ヘッドランプの明かりを頼りに木道を歩き始めます。

祖父岳への道はハイマツの間を行く木道とゴロゴロした石のある道。同室だったおばさまたちの話では、祖父岳に直登する道までかなり廻されるとのこと。麓の道をずいぶんトラバースしますが、なかなかその登り口が見えてきません。おかしいな…。こんなに歩くかな…。と思い、途中でGPSを確認すると、なんとちょっと分岐を過ぎてしまっていました。

「ヤバイ!!間違えた!!これじゃ鷲羽に着かないや!!」慌てて今来た道を戻ります。

ここで、おや??と思いました。この山旅が始まった日から、ちょくちょく途中で一緒になったテン泊の若者軍団。この日も途中で軍団が座って休憩していたポイントがあったのです。あー。多分、あそこだったんだなぁ。と思いました。おそらく軍団に目が止まったので、分岐の印を見落としたに違いありません。15分程のロスで済んだ為、まだ良かったと思わなければいけないところですが、強行軍のこの日に限って道を間違えるとは、かなり痛い!気を取り直して戻ってくると、分岐の印がありました。しかし、道がわかりにくい。Nちゃんが「こっちかも」と進んで行ってくれましたが、どうやらこれは正規ルートではないようです。Nちゃんが、「あっちに正規ルートが見えます。戻りますか」と言ってくれたものの、「出られないかな??!!」と強引にハイマツを藪漕ぎし、ようやく正規ルートへ復帰!!いやいやいや…。ここにきて藪漕ぎとは!やれやれ!!

しかし、なんとかルート復帰できたので結果オーライです。祖父岳へゆるゆると登っていくと、陽の光が差してきて薬師岳、黒部五郎岳が赤く染まりつつありました。祖父岳山頂に着いてみると、雲ノ平が一望できました。楽園よ、さらば…。





そして、ここに来て、初めて向かい側に槍、穂高のギザギザが目に入りました。いよいよクライマックスが近付いてきていました。

ここからは、一旦岩苔乗越に下り、水晶岳との分岐を鷲羽岳方面へ。あとは険しい岩場を越え、この山旅唯一の百名山鷲羽岳へ登ります。


水晶との道を分け、ワリモ岳が近付くと、狭いトラバースが続きます。慎重に歩を進め、ワリモ岳山頂へは寄らず、そのまま岩稜帯を進みます。ロープを頼りに慎重に下り、コルまでやってきました。あとは一気に鷲羽岳山頂まで登るだけです。

その登りを前に、エネルギーチャージ。急登を一歩一歩登り詰めると、ついに鷲羽岳(2,924.4m)山頂です!!素晴らしい眺めです。三俣蓮華岳、黒部五郎岳、水晶岳、向かい側には槍ヶ岳、穂高岳。北アルプスの深部に立っているという嬉しさ。そしてこの絶景をNちゃんと二人、共に見ることが出来、感動を分かち合えるこの瞬間。本当に感慨深く、幸せな時間でした。

暫く山頂を楽しみ、三俣山荘まで一気に下ります。コースタイムは1時間ですが、この下り、相当険しい急坂。かなりヘトヘトになって三俣山荘へ下りてきました。





伊藤さんの長男圭さんが運営している三俣山荘。もしかしたら伊藤さんに会えるかな。と思っていましたが、残念ながらお会いすることはできませんでした。展望食堂で昼食を取り、いよいよ後半戦です。



目の前にそそり立つ三俣蓮華岳。カッコいいけど、かなり登るなぁ…。





約250mの登りです。気が重いながらもゆるゆると登り始めます。 後ろからおじさまがいらっしゃったので、道を譲りました。すると、すぐ近くの分岐で、私たちに道を譲ってくださろうとしています。お互いゆっくりだからと、どうぞどうぞと譲り合っていましたが、とりあえずおじさまに先に行って頂きました。途中でおじさまも休憩されたりしていたので、その度に色々お話を伺いました。聞けば、写真を撮るのが趣味だとか。3,000m級の山は殆ど登ったそうで、雲ノ平にはまだ来ていなかったから今回やってきたとのこと。楽しいお話に花が咲き、途中途中で随分おじさまと語り合いました。

ついに着いた三俣蓮華岳からは、雲ノ平の姿が…。いよいよこれで、本当に雲ノ平とはお別れです。霧に隠れる寸前にその風景を目に焼き付けます。ここではおじさまより一足先に出発しましたが、途中双六小屋への分岐で休憩していると、またおじさまと一緒になりました。そこで再びおじさまと談笑。そして、一緒に双六岳へ最後の登り。その後もおじさまとはお話しながら、双六小屋まで楽しい道中でした。

前日に捻った足の具合が思わしくなく、かなり最後は限界がきていましたが、なんとか無事に小屋へ到着!!よく頑張りました!!

お部屋も、個室が空いているとのことだったので、個室に泊まることにし、かなり快適な小屋に感動しつつ身支度と荷物整理をしました。

その後、無事到着を祝して生ビールで乾杯!!

楽しみにしていた夕ご飯は、天ぷら!!これまた美味しい夕ご飯を堪能し、早目に就寝となりました。


翌朝は4時半に朝食を食べ、ゆっくりと準備をし、6時に小屋を出発。あとは下山するだけです。前日に悪化した足も、Nちゃんがくれた固定用テーピングのおかげでかなり楽に歩くことが出来、一安心。

しかし、下るだけとは言え、弓折乗越までは結構登りもあったりして、なかなか簡単に下りさせてはもらえませんでした。弓折分岐からは険しい急坂を一気に下り、鏡平山荘へ。ゆっくり休憩をし、更にどんどん下りていきます。途中秩父沢出合で水を汲み、再び休憩。ようやくわさび平小屋まで下りてきました。

ここで、お昼を食べ、あとは林道をひたすら下るだけ。

しかしこの林道歩きが、地味に疲れる砂利道。途中風穴から流れてくる天然クーラーのような冷気に癒されながら、とうとう新穂高温泉へ下りてきました!!万歳!!

新穂高温泉中尾高原にあるかみたから荘が、この山旅最後の宿です。

少し早い到着でしたが、快くお迎えに来てくださって本当にありがたいこと。

とうとうお風呂に入れるーーー!!

お風呂に入って、豪華な夕食で乾杯するという情景をこの山旅中、何度想像したことでしょうか(笑)

想像以上に素敵だったお風呂と夕食で、私たち二人は本当に幸せいっぱいの気持ちでした♪

翌朝、これまた豪華な朝食を頂き、バス停までご主人に送って頂いて、平湯温泉経由で新宿に到着!!

長い長い大縦走の山旅は、ついに終わりを迎えました。

4日間で距離38.5km。累積標高差、登り3,176m下り3,436m。頑張りました!!

長い行程の中、1日くらいは雨が降るだろうと覚悟しながらの登山でしたが、結果的には雨に降られることもなく、本当に良いお天気に恵まれました。しかも、新穂高温泉に下山した直後に雷が鳴り、山では間違いなく雷雨だったに違いないと思われたので、まさに神がかったごとく目に見えない何かに守られていたようにも感じました。


Nちゃんは最後感極まっての涙。私ももらい泣きしそうになりました。

一生に一度、行けるか行けないかという夢の雲ノ平。

きっとこの山行を、これから先何度も何度も思い返すことと思います。

Nちゃんのおかげで、本当に充実した楽しい山旅となりました。

本当に、本当に、Nちゃん、ありがとうございました!!

これからも、また素敵な山で共に時を過ごしましょう!!








【今回の雲ノ平登山記録】   


初日行動時間 4時間13分(標準タイム 4時間30分) 


■山行タイム 3時間41分


8:40 折立


10:14〜23 三角点ベンチ  1'34(2'00)


11:14 五光岩ベンチ 51(1'30)


11:57〜12:20 お昼


12:53 太郎平小屋 1'24(1’30)



二日目行動時間 6時間3分(標準タイム 5時間55分) 


■山行タイム 約4時間57分


5:30 太郎平小屋


6:17 第一渡渉点  47


6:51 第三渡渉点 34


7:48〜8:20 薬師沢小屋 56【2'18】(2’15)


10:57〜11:30 アラスカ庭園 2'37(2'35) 


12:33 雲ノ平山荘  1'03(45)




三日目行動時間 10時間20分(標準タイム 7時間15分) 


■山行タイム 8時間10分


4:20 雲ノ平山荘


4:33 キャンプ場分岐  13(25)


6:13〜6:22 祖父岳 1’40(1'00)


7:02 岩苔乗越 40(40)


7:55〜8:05 休憩 


8:25〜8:43 鷲羽岳 1'13(1’10)


9:44〜10:25 三俣山荘 1'01(1’00)


11:34 三俣蓮華岳 1'09(1'00)


12:39〜13:00 中道分岐 1'05(50)


13:20〜13:37 双六岳 20(25)


14:18 分岐 41(35)


14:40 双六小屋 18(10)


 


四日目行動時間 6時間43分(標準タイム 5時間12分) 


■山行タイム 約5時間22分


6:00 双六小屋


6:50〜6:55 花見平  50


7:07〜7:10 弓折分岐 1’12【2'02】(1'10)


7:45〜8:05 鏡平小屋 35(30)


8:43〜8:46 シシウドヶ原 38(50) 


9:42〜10:00 秩父沢出合  56(50)


10:40 小池新道入口 40(40)


11:03〜11:35 わさび平小屋 23(20)


12:43 新穂高温泉 1'08(1’10)



∴ 百名山記録 40/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山   金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山  谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山 鳥海山 霧ヶ峰 那須岳 至仏山 安達太良山 木曽駒ケ岳 御嶽山 会津駒ケ岳 燧ケ岳 五竜岳 苗場山 平ヶ岳 間ノ岳 鷲羽岳】

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