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笹尾根を繋ぐ〜生藤山〜

更新日:2月11日






かつて登山が山頂を踏んで帰ってくることが主流だった時代。

尾根を繋ぎ、山から山へと歩く「縦走」を最初期に行ったのが田部重治と

小暮理太郎でした。

しかも、その縦走路として選ばれたのは、「笹尾根」。

広義で言えば、高尾山から三頭山までという40キロ弱はあろうかという長い

長い尾根です。

一体この尾根はどこまで続いているのか?と確証もないままに少ない装備で

野営をしつつ歩いた二人の冒険心溢れる山行には、男気とロマンを感じずに

はいられません。

その足跡を辿った服部文祥の本がきっかけで、Nちゃんと私も3年前に挑戦

しかし、その時には全てを踏破できなかった為、ソロでリベンジしたのが

2年前。ツェルトで山中に泊まりながら長い尾根を歩ききったことは、相当

な達成感でした。

とは言え、端から端まで歩いてこそ「笹尾根完全踏破」と言えるだろうと、

今回は残る生藤山から和田峠までの道を歩くことにしてみました。


藤野駅からバスに乗り、鎌沢入口へ。ここから登山口までは1時間弱の舗装路

歩きです。3年前同じ道を辿った時には、20kg越えのザックの重みでヘロヘロ

で、休憩舎に到着した時には、もうこれ以上歩けないかも…とかなり不安にな

った道です。しかし、それもそのはずこの舗装路、やけに急登なのです!後から

思い返しても、登山道に入ってからの登りより、この舗装路の急登の方がキツ

イんじゃないかと思う程。

日帰りザックでそんなに荷物も重くないはずですが、登山道に着くまでに既に

疲労困憊。

いよいよ、舗装路とはお別れ。静かな山道です。ザクザクという霜柱の音が時

折響き、足にその感触が伝わるのがなんとも心地良い限り。

暫く歩いていると冬枯れた木々の間から富士山が見え始めました。

以前この道を通った時は、あまり天気が良くなかったので気付かなかったのです

が、ビューポイントはそれなりにある道です。

分岐をいくつか通り過ぎ、最初のピーク、三国山へ。




富士山はもちろんのこと、大菩薩嶺から続く尾根が綺麗に見えています。三頭

山も見えていました。丹沢方面には、キラキラ太陽の光を反射している相模湾

が見えています。奥の方に見える真っ白な雪山は、どうやら南アルプスの赤石、

悪沢辺りのようです。

ここから三頭山まで、笹尾根がよく見えていました。それにしても、よく歩い

たものです。こうして眺めていると感慨もひとしお。


さて、景色を堪能したので目と鼻の先の生藤山へ出発です。

地味な山頂なのですが、意外にもここからは岩がゴツゴツした急な登りが待っ

ています。慎重に進み、生藤山へ到着。ここからも富士山がよく見えます。こ

こで朝ごはん代わりのおにぎりをひとつ食べました。

いよいよ、ここからは初めてのルート。多少緊張しながら縦走路へ向かいます。

山頂からは東側もかなり険しい下り坂。ゆっくりと慎重に降りると、細い痩せ

尾根が続きます。南側には丹沢や大月界隈の山が見渡せ、逆に北側には大岳山

や御前山が見えていました。なかなか気持ちの良い道です。富士山もほぼこの

尾根のお供をしてくれていて、やはり低山は冬が一番だなぁと思いながら歩き

ました。地味にアップダウンを繰り返しつつ、魅惑の「まき道」と書かれた

道標に吸い寄せられそうになりながらも、今回は笹尾根を完全踏破すべく、巻

かずにきっちりピークを踏んで行きます。

やがて、茅丸へ到着。標高は1,019mと今回の中で一番高い山頂です。

次に連行峰。いよいよ和田バス停への分岐を分けると、最後のピーク醍醐丸が

近づいてきました。






しかし、この辺りから、なかなかの登りが続いています。もうくるか、もうくる

かと思いながら、途中息を入れてゆっくり登っていくと、とうとう見覚えのある

山頂標識が見えてきました。

さて、ここで時計をチェック。陣馬高原下までは、1時間15分程。しかし、若干

その時間は切っている…。うわぁ…。どうしよう。今日はおそらく山下屋は閉ま

っているはず。となると、この微妙な時間で1時間バスを待ちぼうけするのはい

かがなものか…。よし、やるだけやってみよう!!

と、決心し、醍醐丸からは半ばトレランのように坂道を下っていきます。なんと

か和田峠に到着すると、もうちょっと頑張らないとバスにギリギリ間に合わない

ような微妙な時間でした。ここからは舗装路なので、かなり足にきますが、小走

りで必死に下りていきます。

かなりの疲労が足にきていましたが、あと少し!!と自らを鼓舞しながら10分前

にバス停に到着!!

ひゃ〜…疲れた…。無事に下山完了です!!


念願の笹尾根、ついに完全踏破となりました。

静かな山歩きができる笹尾根。

好き好んでこの尾根を歩こうと思う人は少ないですが、機会があればまた、ゆっく

り歩いてみたいと思います。



【今回の生藤山〜醍醐丸登山記録】   


行動時間 5時間35分(標準タイム5時間25分)                ■山行タイム 4時間55分 


7:40 鎌沢入口


 8:15〜8:20 登山口 38(1'00)


9:35〜9:50 生藤山 1'15(1'35)


10:19 連行峰 29(40) 


11:09〜11:18 醍醐丸 40


11:40 22【1'02】 (1'20)


12:17 陣馬高原下 37(40)




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