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  • 執筆者の写真junpei

瑞牆山黒森コース

更新日:2023年6月21日



梅雨の合間を縫って、瑞牆山へ行ってきました。

今回は、職場のKさんと二人での山行です。

Kさんはかつて沢山の山々を踏破してきた大ベテラン。伺う山のお話はどれも興味深く、Kさんの山に対する想いがひしひしと伝わってきます。

その中でも、瑞牆山黒森コースは是非行ってみてもらいたいと大絶賛していたKさん。

以前このコースを歩くことを計画しながら何かの理由で中止となり、それっきり行く機会がありませんでした。ということで、良い機会なので挑戦することにしました。

黒森コースを歩くということで、一般的な瑞牆山荘からではなく自然公園から周回するコースに決定。周回ということで、かなり時間も要すことから早目の出発で計画しました。

当日4時前。武蔵境でKさんをピックアップし、須玉へ向けて出発です。途中休憩を挟みながら6時頃自然公園に到着しました。


富士見平山荘へは自然公園から迷路のような遊歩道を進むとガイドブックには書かれていましたが、実際に行ってみると標識は殆ど無く、一体どこが遊歩道の始まりなのかさっぱりわかりませんでした。右往左往しながら、結局来る時に見つけた林道脇の標識があるポイントから山へと入っていきました。

鬱蒼とした森の中をひたすら歩いていくと標識へと到着。ここから富士見平山荘へは1.1kmとの表示。分岐を迷わず進んだつもりでしたが、なんとこれが大失敗。

この道は林道へ向かう道だったのです。林道沿いに歩いても瑞牆山荘経由で富士見平山荘に行くのでは更に時間をロスすることから、致し方なく分岐まで戻ることにしました。

うっかりミスで手痛い失敗ですが、往復30分程のロスで済んでまだマシだったかもしれません。気持ちを切り替えて新たに出発です。

暫く歩くとようやく富士見平山荘へと到着。ここで休憩をし、いよいよ岩場の連続する瑞牆山ならではの道へと入っていきます。

先行していた若者3人組と桃太郎岩辺りで一緒になったのですが、この若者たち、完全に山をなめきっていました。ザックを背負っているのは2人だけで(しかしタウン用)、一人は空身でペットボトルを直に手に持って歩いています。そして3人とも履いているのはスニーカー!!

若気の至りパワー全開です。


木曽駒ヶ岳の隣に位置する宝剣岳への入口で、パンプスを履いた女性に「行けるでしょうか」と声をかけられたKさんのお知り合い。

宝剣岳と言えば、バリエーションである波線ルートで断崖絶壁の岩場が連続する上級者が登る山。そんな格好で登れるのなら、逆に世界に名を馳せることができるだろう!?と、質問すること自体呆れて物が言えないお話。

すると、お知り合いはその女性に対して


「行きたきゃ行けば」


と言い放ったそうです(笑笑笑)

なんとも痛快なお話です。


私が目撃した男の子たちもエネルギーだけは有り余っているであろう若者。その若さだけでなんとかなるだろうとは思いましたが、この日岩場はかなり湿っており、足場もあまり良いとは言えませんでした。登りはなんとかなっても、おそらく下りはそう簡単にはいかないでしょう。まあ、話す機会があれば老婆心ながら…と教えてあげてもいいかなとは思いつつ、どうせ「なんだくそばばあ」と思われるのがオチでしょう。

Kさんが話してくれたお知り合いの方の話もあって、


「行きたきゃ行けば」


と思うことにしました(笑)


さて、岩場の連続する険しい道を息を整えながら登っていくと、行手にようやく大ヤスリ岩が見えてきました。

やはり何度見ても圧巻な大きさです。






この岩が見えてきたら、あともう一踏ん張りで山頂です。

力を振り絞って梯子を登り、とうとう山頂へと飛び出ました!

しかし、山頂はかなりガスガスで全く景色はありませんでした…。残念!!

そうとなれば、長居は無用。お昼ご飯を食べて、さっさと下山です。

梯子を降り、分岐を黒森方面へ下りようとした時でした。

山頂付近からギャーギャー騒ぐ若者の声が聞こえてきました。

フフフ…。既に鉄梯子辺りで洗礼を浴びたのでしょう。おそらく瑞牆山荘ピストンであろう彼ら。続く岩場に悪戦苦闘するであろうことは火を見るより明らかです。

おそらくこの体験を通して、自らの愚かさに気付くでしょう。

山、なめんじゃねーぞ!!(笑)


さて、私たちは周回の為北側に付けられた黒森コースへと入っていきます。

道はかなり荒れており、足場も悪く、なかなかの悪路でした。

森は鬱蒼としていて全体的に湿っており、岩もことごとく苔むしている為、とにかく足場が滑る滑る!!慎重に足を進めてはいましたが、何度かこけました。

かなり急な坂の連続で、気が抜けません。途中現れるいくつもの奇岩に驚かされ、そういった意味ではかなり見応えのあるコースでした。





急な岩場や坂をなんとか不動滝まで下山。

不動滝は一枚岩の上を滑るように水が流れる滝でした。ここで険しかった悪路を振り返り、なかなか歯応えのあるコースだなぁとしみじみ。

滝から先は、かなり整備された登山道でほっとします。そして最後は林道を辿ってついに自然公園まで到着しました!!

いやーーーなかなか厳しいコースでした!!

トレーニングには最適のコースだったかもしれません。





Kさんが以前ここを訪れた時には車2台で来たとのことで、周回はやはりなかなかボリューミーな内容だったようです。

よく頑張りました!!







下山した後のお楽しみということで、やはり増富の湯に入ろうと向かったところ、なんと4月から休業中とのこと!!がーーーーん!!

意気消沈しつつも、今回はお風呂無しで帰宅することに決定。談合坂で野菜を購入し、無事に帰宅しました。

久しぶりにKさんとの登山、楽しかったです!ありがとうございました。

さて次はどこに行こうかな。


【今回の瑞牆山登山記録】   

行動時間 7時間14分(標準タイム  6時間)               

■山行タイム 6時間14分

6:30 みずがき自然公園

8:06〜8:20 富士見平小屋 1'36(1'30)【途中30分のロス 】

10:05〜10:38 瑞牆山 1'45(2'00)

12:26〜12:36 不動滝 1'48(1'10)

13:44 みずがき自然公園 1'08(1'20)




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