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  • 執筆者の写真junpei

甲武信ヶ岳

更新日:2023年10月19日



今回は、恐ろしかった戸隠山以来のKさんとの登山です。

つい最近戸隠山蟻の塔渡りで、死亡事故がありました。クレイジーなあの区間を思い出し、つくづく無事に帰還できて良かったと感じ入る出来事でした。

これもKさんがご一緒してくださったお陰。Kさんの存在感自体が支えになっていることことに、改めて気付かされます。


さて今回ギリギリ前日に決まった行き先。

Kさんの予定や、天気の状況等を鑑みて、最終的に甲武信ヶ岳を選択しました。

以前から、ツェルト泊で毛木平周回をやりたいな。と考えていましたが、場所が近いことからいつでも行けるかな?と後回しになっていた山です。

東京からのアクセスを考えれば西沢渓谷から入るのが楽なのですが、そこから山頂までは6時間弱かかります。ということで、日帰りは相当厳しい。

毛木平からならコースタイム7時間強で往復できるので、日帰りするならこちらしかありません。しかし、毛木平までが相当遠い。須玉インターから瑞牆山、金峰山をぐるっと回って反対側に行かなければならない為3時間はかかります。

ということで2時40分にピックアップして頂き、毛木平へと向かいました。

順調に向かっていたはずでしたが、あと少しで駐車場ということろで道迷い。30分程ロスしつつもなんとか6時半頃到着しました。


準備を整え、早速登山開始です。

この毛木平から山頂までは、千曲川源流を辿るコースとなっており、全長367kmという日本一長い河川の始まりを見ることができる興味深い道です。

奥秩父の渓谷美については、田部重治の「山と渓谷」にもよく書かれていて、久しぶりにパラパラとページを繰っているとついつい引き込まれてしまいました(笑)

時間を作って再度読み返したい本です。





話は戻りますが、千曲川に沿って付けられたこの道は遊歩道と書かれている通り比較的歩きやすく、急登もない為楽に進むことができます。周囲の木々も色づきつつあり、沢の音を聞きながら楽しい散策といった風情。歩くこと1時間40分でナメ滝へと到着。ここで暫し休憩です。








太かった川幅もだんだん狭くなり、源流の雰囲気が出て来たなぁと思っていると、水源地へと到着しました。沢の始まりとはなんとも不思議なものです。

不思議とこの部分から水が湧き出しているのでした。

千曲川はここに端を発し途中信濃川と名を変え、最終的に日本海に注いでいます。長い長い水の旅路のここがまさに始まりなのだと思うと、その壮大さに感じ入ります。

千曲川と言えば、高校の時に教育実習で訪れた古文の先生から教えてもらった万葉集の歌が今も忘れられず心に残っています。


 〜信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ〜


当時この歌にメチャクチャ共感し、感動していた乙女時代が私にもあったのですが、今となってはこんな純粋な気持ち、どっかにいってしまったかも(笑)寂しいような悲しいような…。


水源地を越えると、いよいよ道は山登りの様相を呈して来ます。およそ200m程の急登で国師ヶ岳から続く尾根に出て、そこから更に150m弱登ると甲武信ヶ岳(2,468m)山頂です。





天気は最高で、無風。すぐ近くの金峰山の五丈石がくっきりと見えています。その奥には南アルプス。すぐ隣には八ヶ岳。そして浅間山。奥には雪を被った北アルプスが見えていました。富士山は辛うじて雲の切間に見える程度でしたが、本当に登山日和で文句なしの景色でした。周囲の山々もかなり紅葉で黄色く色づいていて美しい!!





1時間ほどゆっくり滞在し、山頂の景色を堪能しました。十文字峠方面に下りていく健脚おじさまもいらっしゃいましたが、今回は無理せずピストンで帰ります。





いつかまた、ツェルト泊で十文字峠を含め周回コースで訪れてみたいところ。

順調に下って行きますが、やはりこのコースは距離が長い。難しい箇所はないもののなかなか歩き甲斐のあるコースです。途中6歳くらいの男の子とお父さんがトレランよろしくささーー!!っと下って行くのを見て我々も触発され、そこから少し小走りで下りたので、結果として予定よりかなり早いタイムで駐車場まで戻ってくることができました。

その後温泉に入り、19時半頃到着。Kさんと我が家の近所のとんかつ屋さんで夕食を食べ、楽しい山旅は終了となりました。

Kさん、今回もありがとうございました!!


そろそろ山は冬。また近所の山を中心に登る日が増えてくると思います。

次はどこに登ろうかなぁ…。






【今回の甲武信ヶ岳登山記録】    


行動時間 7時間48分(標準タイム 7時間10分)  

■山行タイム 6時間


6:40 毛木平

8:20〜8:33 ナメ滝 1’40(1’40)  

9:45~9:53 水源地 1’12(1’20)  

10:09〜10:17 分岐 16(30)

10:35〜11:35 甲武信ヶ岳 18(20)

11:50 分岐 15(20)

12:00〜12:10 水源地 10(15)

13:09〜13:20  ナメ滝 59(1’10)

14:28  毛木平 1’08(1’30)



∴ 百名山記録 49/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山   金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山  谷川岳  蓼科山  雲取山 八ヶ岳 常念岳 仙丈ヶ岳  甲斐駒ケ岳 赤城山 男体山 岩木山 富士山 美ヶ原 北岳 両神山 鳥海山 霧ヶ峰 那須岳  至仏山  安達太良山 木曽駒ケ岳 御嶽山 会津駒ケ岳  燧ケ岳 五竜岳 苗場山 平ヶ岳 間ノ岳 鷲羽岳 磐梯山 西吾妻山 薬師岳 乗鞍岳 立山 早池峰山 剱岳 槍ヶ岳 甲武信ヶ岳】


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