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  • 執筆者の写真junpei

またも雪山!?(高尾山〜景信山〜陣馬山)



今年は沢山雪山に行けるはずだったのが、Kさんがしょうもない事故で(←失礼) 全治2ヶ月という重傷を負ってしまった為、残念ながら当分遠いところには 行けなさそう…ということで、またも単独行を試みる事にしました。 行き先は、勿論今年初登山で初単独行を試みた高尾山〜景信山〜陣馬山という ロングコース。 前回は、心優しいおじさまMさんとの出逢いがあったので、完全な単独行とは 言えない山行になりましたが、Mさんとの約束「またこの山に来てね」という 言葉と、今度こそ本当に単独行で登りきるという目標を持って再度臨む事にしま した。 しかし、予定していた日の前日は朝からかなりの雨で冷え込みも真冬並み。 こりゃ明日は道がドロドロできっと滑りやすく、歩きにくいだろう。しかも、 東京は雨でも、もしや山は雪…?チラリと頭をよぎる不安。 でも、天気はその日が一番良さそうなので、やはり予定通り決行する事にしまし た。 念のため軽アイゼンも装備の中に入れ、準備万端で早寝することにしましたが、 緊張の為かちっとも眠れません。4時間程眠ると、まだ起床2時間前なのに目が 覚めてしまい、結局そのまま眠れず起床時間の4時になってしまいました。 身支度を整え、高尾山口に到着したのが6:26。 今回は自宅を出る時からすぐに登れるようにゲイターもあらかじめ履いて来たの で、比較的スムーズに出発することができました。 登り始めてすぐに、道の脇に微量の雪を発見。 「おっ!?やっぱりこっちは降っちゃったか…。…もしや…!?」 思い出すのは前回東京が大雪だった時の、この山々の積雪量。深いところでは、 おそらく軽く30センチ以上積もっていたと思われ、完全に八ヶ岳もびっくりな 雪山と化していました。 東京とはいえ、やっぱり山って降るのね!侮ってはならぬと痛感させられた前回 の高尾山〜陣馬山縦走ですが、今回ももしや、前回同様かなりの量が積もってい る可能性は否めないと、その時点で覚悟しました。 大丈夫。アイゼンも持ってきたしね…。と自分をなだめながら、しかし今回はあ の優しいおじさまはいないので、本当に1人で最後まで歩けるだろうか?と若干 不安になります。 歩く程に雪が多くなってきてはいましたが、前日に降ったばかりなので、雪はし まっておらず、これならなんとかアイゼン無しでも行けそうでした。 途中、前回私が間違えた分岐を過ぎ、高尾山(599.3m)山頂へあっけなく到着。 その後、もみじ台を通過し、思い出の一丁平へ。 おじさまと出逢った東屋で一息入れます。 さて、所要時間を確認してみると、コースタイムはまずまず。 前回よりは若干積雪量は少ないようですが、それでもかなり積もっています。 もししんどそうだったら、景信山までは頑張って行って、そこから小仏バス停ま で降りようと決断。ということで、まずは小仏峠を第一チェックポイントと決め 歩き始めました。高尾山山頂には数人いた人達も、どうやら縦走する人は少め。 トレースもひとつかふたつしかなく、しかも陣馬山方面からのものしかない様 子。高尾山から縦走しているのは私くらいなんじゃないかと非常に心細い限り。 念のため起動させているGPSアプリは順調にログを取っているので、とりあえず は安心ですが、前回に比べて格段に人が少ないのは不安です。 このわずかなトレースを見失わないようにしなければなりません。 そうこうしているうちに城山(670.4m)へと到着。 ここでも、私の他には誰もいませんでした。 茶店の定位置に座っていた猫ちゃんは、人懐っこく鳴いてお出迎え。 しばし猫ちゃんに癒されてから、先へ進みます。すれ違う人は皆無。 途中シャーベット状になっているジャバジャバの箇所や、完全に雪が融け、こね られた粘度のようになった箇所、粘土状の上に雪が降り積もってぐにゃぐにゃの 餅のようになった箇所等、考えようによっては前回よりかなり悪い足場の連続で した。 前回は、雪が多すぎたこともあって疲労度がありましたが、今回はツボ足までは いかない積雪量なので足抜けがよく、割と歩きやすくてなかなかのペースで歩け ていたと思います。 軽アイゼンを履かずに済んだ事も大きかったかもしれません。 第一チェックポイントである小仏峠(548m)は難なく過ぎ、いよいよ最終判断 の景信山(727.3m)へと到着。 時間はまだ9:21。標準タイムだとここまで3時間のところ、2時間45分での到着 でした。最悪ここから陣馬山まで3時間以上かかったとして、13時に陣馬山を下 山できれば、余裕で14時25分発のバスに乗れると予想。 初志貫徹、「行こう!」と決意。 ここからは樹林帯を行くため、日に照らされて落ちてきた雪の塊が、しばしば バサーッと落ちてきたり、枝からひっきりなしに雫が落ちてくるので、かなりウ エアが濡れてしまい、困りました。 また、途中踏み跡が少なくて不安に思っているつづら折りの道の途中で、後ろか ら元気そうなお兄さんが初めて追い抜いて行きました。 道があっていた事と、あのお兄さんはきっと陣馬山に向かっているのだという期 待感でほっと一安心。 お兄さんがつけたと思われるトレースもその後ははっきりと確認する事ができ、 百人力を得た心持ちで堂所山(731m)を通過し、いよいよ明王峠へと到着しま した。 ここまでくれば、あともう少し!ようやく山頂のオブジェも見えてきました。 この辺りで、急に陣馬山方面からやってくる人達と何人もすれ違いました。 この縦走コース、高尾山に温泉が出来た事も影響があるのか、ネットで調べた感 じからも陣馬山から始めて、高尾山へ下るルートが比較的楽で人気もある様子。 私のように逆から行く人は少ないようです。 でも、私は何となく陣馬山は最後に取っておきたい感じがあり、高尾山からの ルートの方が好きですが。 さて、最後の階段を上り、いよいよ陣馬山(855m)へ到着! お昼ご飯を食べ、余裕を見て早目に下山します。和田峠までは急な所が数カ所 ある為、最後まで気を抜く事のないよう慎重に降ります。 和田峠に降りてくると、7,8人のおじいちゃんたちが群れており、こちらへ登ろ うかどうしようか迷っているふうでウロウロしていました。 足場さえ良ければ陣馬山までの登りは何の問題もないでしょうが、これだけの積 雪の中、普段着で登るのはちと危険では…??と思いながら降りていくと、その おじいちゃんたちに「雪は?」「どっから登ってきたの?」など声をかけられま した。 その質問に答えると、高尾山口から登ってきたという答えに相当驚いている様子 で、「すごいねぇ!!」と皆さんから賞賛の声を頂き、かなりの恥ずかしさで、 そそくさとその場から立ち去りました。 和田峠まで来てしまえば、あとは林道をひたすら下るだけ。 おじさまMさんとここを歩いている時は、あっという間についてしまった林道が 今回は長く、つまらなく感じました。 ついに、バス停へと到着!! 初完全単独行は無事に終了。ログを見ると17.6kmという記録。 これは水平距離だろうから、沿面距離だともっとかも。結構な距離です。 コースタイムも6時間15分となかなかの結果。 Mさん、約束通り、行ってきましたよ!! ちょっぴり成長を感じた今回でした。 【今回の高尾山〜景信山〜陣馬山登山記録】   行動時間 6時間15分(標準タイム  7時間10分)  6:35 高尾山稲荷山コース口 7:40〜7:50 高尾山山頂(599.3m) 8:14 一丁平 8:36 城山(670.4m) 9:21 景信山(727.3m) 10:39〜45 明王峠 11:25〜45 陣馬山(855m) 12:50 陣馬高原下バス停  ∴ 百名山記録 14/100   【丹沢山 奥白根山 筑波山 草津白根山 四阿山 浅間山    金峰山 瑞牆山 火打山 妙高山 大菩薩嶺 鳳凰三山    谷川岳  蓼科山】


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