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  • 執筆者の写真junpei

南高尾山稜



天候やスケジュールの都合で、なかなか雪山には行けずじまいで、 そうこうするうちに季節は進み、既に残雪期の様相を呈してきてしまっ たようです。 昨年南岸低気圧が迫っている中、どうしても雪山に行きたくて無理を承 知で出発し、結果ホワイトアウトで初ビヴァークした武尊山。 その武尊山へリベンジすべく計画を立てましたが、今回も天気はイマイ チで中止になってしまいました。 もともと、この日1人でどこかに行こうと思っていたところだったの で、再考し山を選定。 今回は、前々から行きたいと思っていた南高尾山稜に決定しました。 この南高尾。色々ブログ等で見てみると、陣馬までの奥高尾縦走路に 物足りなさを感じたらおすすめ。とか、ガイドブックでもアップダウン が多く、休憩を入れると7時間を越えるコースなので早目に出発した方 が良い等、まあまあハードらしい。 距離は陣馬までが大体17kmくらいで、南高尾は15.5kmくらいと若干 奥高尾中走路より短いけれど、アップダウンがかなりきついのかもしれ ません。途中道迷いしそうな分岐もあると書いている人もいたので、低 山とは言え初めてのコースということもあり、気を抜かずに行く事にし ました。 いつものように6時半頃高尾山口に到着。身支度を整え、まずは高尾山 に向けて出発です。 前回大雪が降って二日後に登った時は、初めからアイスバーンと積雪で 真っ白だった稲荷山コースも、雪どころか霜も皆無。すっかり季節は春 を感じさせる雰囲気に移り変わっていました。 順調にほぼ1時間で山頂に到着。展望台でこれから歩く南高尾の山々を 眺め、一息入れてすぐに出発です。 高尾山から先へ進もうとする人はいつもの通り皆無です。階段を下りる と、大垂水峠ともみじ台の分岐がすぐにあったので、分岐を大垂水方面 へ向かいます。この道には記憶があり、前回は真夏だったこともあり、 相当鬱蒼としていた箇所でしたが、今はすっかり草も枯れ、歩きやすい まき道となっていました。あの時は、途中道が工事中で南高尾に向かう 事ができず、結局いつもの奥高尾縦走路を歩いたという経緯があったの で、一体どこの部分で奥高尾縦走路に戻ったのだろう?と、そこの部分 は思い出せませんでした。暫く行くと、見覚えのある道に戻ってきまし た。「あーーそうだった!」要は、もみじ台を巻くだけで、結局は奥高 尾縦走路に戻り、すぐにまた大垂水峠への分岐があるだけのことなので した。今回は、無事にこの分岐から先へ進めるようです。 分岐からは、道幅の狭いまき道。所々沢が横切っていて、その音や綺麗 な水に癒されつつ高度を下げて行きます。段々車の音が近づいて来て、 20号線にぶつかります。道路を横切る為につけられた歩道橋を渡り二つ 目のピーク大洞山へ向かいます。歩道橋を渡ってすぐに山の中へ道がつ いているかと思いきや、数十mは道路を見下ろす形で道が付いており、 意外に交通量も多いので、この騒音を登山の途中で聞かなければならな いのは、ちょっと興醒め。やがて車の音も遠くなった頃、急登が待ち受 けていました。しかし、あっさりと山頂へ。大洞山(536m)です。特 にこれといった眺望はありませんが、ここで一息入れます。 続いて歩くこと数分で次のピーク金比羅山(541m)に到着。ブログ等 でもよく見かける、木の枝で作られたリュック掛けがありました。 更にそこから数分。次なるピーク中沢山(494m)へルートから戻るよ うな形で登ります。ここには観音菩薩が立っています。そこから数分歩 くと、西側が開けた場所へ差し掛かりました。見晴台です。 狭い登山道ですが、道に沿った形でベンチがずらりと付けられており、 またもリュック掛けが設置されています。ここで、初めて人を見かけま した。随分軽装で、杖一本のみのおじいさんでした。 ベンチの端っこに腰掛け、真正面にどーーんと現れた丹沢と富士山を眺 めています。挨拶をし、私もベンチに腰掛け、景色を堪能。このルート 中随一の景色ということで、さすがの眺めです。高尾山からはほんの少 しか距離がないと思うのですが、ここから見る丹沢は何だかものすごく 至近距離に感じます。暫し景色を堪能したあとで、おじいさんに別れを 告げると、「気をつけて」と言葉をかけて下さいました。おそらく、近 所に住んでいて、散歩がてらこうして毎日この景色を眺めているんだろ うなぁ。さて、そこからは反対から歩いてくるご年配の方々とかなりす れ違いました。そして、軽装の人が多い。ブログやガイドブックでは、 南高尾山稜は通る人が殆どいないということでしたが、意外にも沢山の 人が歩いていました。おそらく、周回ではなく一部分だけを歩いている 人が殆どなのかもしれません。 敢えてまき道を通らず、アップダウンを堪能しつつ、次なるピーク泰光 寺山へ到着。三沢峠を過ぎて榎窪山。そしてとうとう最後のピークであ る草戸山(364m)と到着してしまいました。 この時、時間はまだ10:15。あらー。随分早い。でも、そこそこお腹は 空いたので、ここでお昼ご飯を食べる事にしました。 ここから高尾山口までは約1時間半。この調子だとお昼には高尾山口に 着いてしまいます。こうなったら、イケイケで歩いてやろう。そうと決 めたら、15分程の休憩でまた歩き始めました。食べている間に後方から やってきた何人かの登山者はみんな城山湖方面へ下山して行き、縦走路 に向かう人は皆無。私は縦走路へ向けて出発です。 ここまで、確かにアップダウンはありつつも、意外に楽だったのでここ から先もそうなのかな?と思いながら歩き始めると、ここからのアップ ダウンが結構でした。1/25,000に表現されるかされないか位の10m前 後の坂が次から次へと続くので、かなり歩きがいはあります。なかなか 高尾山口へと下りる四辻の標識が現れません。 ようやく四辻の標識に到着で、そこから民家の脇を通り、スタート地点 の高尾山口へと戻ってきました。 すっかりお店も開店し、人も多く、にぎやかな通りと化した商店街を通 り、駅へ到着。 実に行動時間は4時間40分!早かったです。 私にとってはちょっと物足りない登山となりましたが、ここを逆ルート で登って、最後高尾山で祝杯を上げ、モノレールで下ってくれば、それ はそれで楽しい山旅になるかもしれません。 次はどこに登ろうかな? 【今回の南高尾山稜登山記録】   行動時間 4時間40分(標準タイム  6時間25分)               ■山行タイム 4時間10分 6:41 高尾山稲荷山コース口 7:37〜7:43 高尾山山頂(599.3m) 56(1’40) 8:21 大垂水峠 38(40) 8:41〜48 大洞山(536m)    8:55 金比羅山 9:08 中沢山 41(60) 9:20〜9:24 見晴台    9:43 泰光寺山 31(45) 9:56 三沢峠 13(30) 9:58 榎窪山   10:15〜10:28 草戸山 19(30)   10:35 草戸峠 7(10)   11:15 四辻 40(60)   11:21 高尾山口 6(10)


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