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  • 執筆者の写真junpei

岩殿山



連日のハードスケジュールで若干疲労感が残ってはいましたが、絶好の登山日和になりそうだったので、3週連続の登山決行です。 今回選んだのは、前々から行きたいと思っていた大月にある岩殿山。 駅からすぐ登れる気安さがあり、低山ながらも鎖場があって面白そう。しかも秀麗富嶽十二景にも入っている山で、景色もかなり楽しみ。そろそろ高尾や奥多摩は 行き尽くした感が否めず、他の山も挑戦したい…。ということで、少々疲れ気味の私でも気楽に行けそうでしたが、人の少ない時間にちゃちゃっと登ろうと始発 電車で大月へと向かいました。 奥多摩へ行くより短時間で大月駅へ到着。他に登山客もいなさそうな中、早速登山口へ向かいます。まずは岩殿山までの 長い長い階段を登って行きます。登り始めて暫くすると登山口にあるふれあいの館に到着。ここで身支度を整えます。既にここから見える富士山はとっても近い!!そして天気もバッチリの快晴で本当に美しい景色です。さて、いよいよ登山開始。今回は距離も短い為、ストックなしで登ります。山頂までは全て階段。あっという間に汗が出てきます。途中ご近所 の方なのか下りてくる男性と挨拶を交わすと、先を行く男性登山者に追いつきました。いよいよ昔門扉だった大きな岩と岩の間をくぐり抜けると、山頂へと到 着。岩殿城跡です。 岩殿城と言えば、武田勝頼一行が城主の小山田信茂の待つ岩殿城へ向かう途中、小山田氏の離反に会って天目山で自害したという歴 史を持つ城です。登ってみると、確かに南北とも急峻で、攻め入るのは難しそう。この自然の地形を活かした山城が難攻不落だったということも納得です。 山頂を一回りしたあとで、いよいよ稚児落としまで向かいます。 一 旦山の中腹まで来た道を戻り、分岐を西に向かいます。巻き道を進みながら暫く進むと、いよいよ鎖場が見えてきました。しかし、どの鎖場も足場がしっかりし ているため、難なく通過できました。やがて、道崩落の為に通行止めとなっている岩場のトラバース部分に到着。ここは、仕方なく林間コースへ。が、しかし、 ここの部分が一番恐怖を感じました。かなりの斜度の坂に一応ロープがつけられてはいるものの、足場は完全に崩落気味。ザレていて、安定しません。半ばずり 落ちながら相当慎重に腕の力だけに頼ってゆっくり下りて行きます。ようやくコルまできて思わず大きなため息!おそらく、崩落していなければ岩場のトラバー スの方が絶対楽だったに違いありません(笑)。そこから先は天神山までの登りが続きます。途中遠吠えのような鹿の鳴き声にびっくりしつつ淡々と歩きます。 登山者は全くいない様子。ほぼ貸切り状態で、気分が良いです。 やがて眺望のない天神山を過ぎると、今度はいよいよ岩場の登場です。断崖絶壁の岩場を通り抜け、稚児落としへとやってきました。 この稚児落とし。悲しい伝説がありました。 千鳥姫は小山田信茂の側室であったとされ、織田勢の大軍に岩殿山城を包囲されると、千鳥姫の子でまだ赤子の万生丸と、小山田信茂の2男・小山田賢一郎を連れ て脱出を計画。護衛として小幡太郎と城兵が共に岩殿山城の西尾根を辿り城外に脱出したと言います。一行は声が反響する谷としその名が付いた「よばわり谷」 まで逃れて、皆、無事に落ち延びた事を喜び合いましたが、その喜びの声が谷に反響し、予想外の方向から声が拡大されて聞こえました。その声に、追っ手が来 たのかと、慌ててしまった事もあり、千鳥姫の暖かい懐に眠っていた万生丸が目を覚まして、声高々に泣き出してしまったそうです。
小幡太郎はこのままでは小山田賢一郎の命が危ないと感じ、千鳥姫から赤子を奪うと、情け容赦なく岩殿山の断崖に万生丸を投げ落としました。 恐 ろしい…!!ここから落ちたら間違いなく助かりません。怖々崖に近寄ってみますが、足がぞわぞわしてこれ以上は無理!!ということで、崖から離れた木の下 に腰を下ろし、休憩です。天気も最高。中央高速もよく見えています。簡単なコースではありますが、景色も堪能でき、なかなか良い山です。 その後は難しい箇所もなくあっという間に下山。あとは車道を駅へと戻ります。 登山タイムは結局3時間。楽しい山旅でした! 【今回の岩殿山登山記録】   行動時間 3時間(標準タイム  4時間10分)             ■山行タイム 2時間43分 6:45 大月駅 7:04〜10 ふれあい館 19(20) 7:26〜7:33 岩殿山(634m) 16(40)    8:20  天神山 47(1’10)   8:40 分岐 20(25)    8:42〜52 稚児落とし 9:12 浅利小前 30(40) 9:45 大月駅 33(55)


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