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  • 執筆者の写真junpei

御前山



乗馬、仕事、連日の呑み会と相変わらず忙しい日々。しかし、山だけは特 別で、次なる山を模索していました。そこで選んだ山は、御前山。 眺望はないけれど、山頂から奥多摩湖方面に伸びる大ブナ尾根のブナの美 しさが印象的で、いつかまた行ってみたいと思っていた山でした。 今はカタクリの花の時期にもあたり、 群生地としても有名な御前山は選 択の余地無しといったところ。 ギリギリまで行くかどうしようか悩みつつも、好天を逃すのもしゃくなの で、かなり疲労感がある中気合いを入れ出かけました。 GWの中日で普通の平日ではありながら、青梅線はかなりの混雑ぶり。や はり大型連休で中日が休みの人も世の中にはかなりいる様子でした。 いつもなら、鋸尾根のルートを使う人など皆無でひっそりとしている登山 口ですが、既に3名程人がいます。 いざ気合いを入れてまずは愛宕神社までの急階段をふうふう言いながら登 って行きます。 そうこうするうちに、後ろからやってきた若い男性に道を譲り、ようやく 尾根に乗る頃後ろからやってきた女性に道を譲り…と、完全にいつものペ ースでは登れず、かなり辛い登山となってきました。やせ我慢して、ス トックを使わなかったのもその原因なのか、とにかく疲労が激しくて次の 一歩がきついのなんの…。なかなかやってこない鋸山から御前山に向かう 分岐がようやく見え、時間を見てみると、標準タイムよりは早いペース。 いつもより遅いとはいえそれ程心配するタイムでもありません。こんなに 辛いなら、山頂から境橋に下りる短いコースの方がいいだろうかと一瞬 頭をよぎりますが、いやいや。それでは御前山に行く意味がない。あの大 ブナ尾根があるから御前山に登るのだ。と改めて自らを鼓舞し先へと進み ます。 せっかく稼いだ標高も、鋸山から大ダワまでは下る一方。そこからまた地 獄のような登りが始まります。 しつこい程に出現する「御前山」としか書かれていない標識をいくつも越 えると、境橋との分岐にようやく出てきました。山頂まではあともう少し です。しかし、苦しい!こんなに苦しいと思う登山は久しぶりでした。数 歩行っては立ち止まり、大きく呼吸しながら進みます。この辺りから急に カタクリの花が目立つようになりました。今年は季節が早いからか、群生 という程の量ではありませんでしたが一つ目の目的は達成。カタクリの花 に見守られながらようやく山頂へ到着!!はーー。しんどかった…。 バテバテになりながらも、ここでは休憩せずに次のピーク惣岳山まで一気 に進みます。15分程で惣岳山へ到着で、ようやくお昼ご飯です。御前山 は殆ど眺望がなく、また惣岳山の方がブナに囲まれ雰囲気が良いので、こ ちらの方が好きです。幾人か登山者が休憩をしているところを見ると、私 と同じような人達が多いのかもしれません。 さて、ここまで来れば奥多摩湖までは1時間半程。しかし、この先は意外 に侮れないザレ場の急坂が待ち受けています。滑落するのだけはご免なの で、ここからはストックを用意。途中、かなりザレている危険な箇所を通 過しつつ、ブナの森を越えて行きます。新緑が美しく、それまでの疲労も 忘れる程の癒しの空間です。暫くすると、このルート上一番の絶景ポイン トであるサス沢山へとやってきました。目の前に広がる奥多摩湖。真正面 には大菩薩嶺。そして奥の方には七ツ石山も顔をのぞかせています。湖を 見ながら暫し休憩し、最後の急坂に備えます。 その後ザレた急坂を何度もこけそうになりながらなんとか下山完了。 いやはや、今回の登山、本当にキツかった…。 小河内ダムには、何故こんなにダムが見たいのか??と思うようなかなり の人出で、帰りのバスも満員!当然座る事等できなくて、半ば辟易しなが らの帰路となりました。 今回は、ほぼ苦行に近い登山となりましたが、これもまた良し。訓練とし てはなかなかの山行となりました。 【今回の御前山登山記録】   行動時間 5時間39(標準タイム  5時間40分)  ■山行タイム 4時間50分 7:45 奥多摩駅登山口 9:26〜36 分岐 1’41(2’20) 9:41〜50 大ダワ 5(10) 10:15 鞘口山  25(30)   10:38〜46 クロノ尾山 11:21〜11:24 御前山(1405m) 57(55) 11:36〜11:55 惣岳山 12(15)   13:24 奥多摩湖バス停  1’29(1’30)


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