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  • 執筆者の写真junpei

瑞牆山



あんなに毎週大寒波がやってきて、大雪だった今シーズンでしたが 何故かどんどん融雪が進んでしまったようで、どこもかしこも雪が ない状態です。 そんな折り、この時期には珍しく寒波到来で特に内陸で大雪となり ました。 そこで、Kさんと私は雪崩等のない山「瑞牆山」を選択しました。 この瑞牆山。今から3年前、まだ山にハマってから間もない頃に登 った山です。当時は鎖場と聞いただけで「ひゃ〜!!」と言っていた それこそひよっこの時代。その懐かしの山に、今回は雪山で挑戦とい うことになりました。 これまでの数々の経験値で瑞牆山が距離から言っても難易度の高い山 ではないことはよく分かっています。その為か、いつものように山に 登る直前に感じるモヤモヤした不安は殆どなく、逆にあの鎖場が雪で どうなっているか、あの岩場をアイゼン着用のまま登ることで練習に はいいかも。等前向きな気持ちで臨む事ができました。自分でも、成 長を感じることのできる瞬間です。 4時にいつものようにピックアップしてもらい、中央高速で須玉へ 出発です。いつもより遅い時間に高速を通過したせいで、途中夜が 明け、甲府を過ぎたあたりで真正面に雪山の連なりが見えてきまし た。八ヶ岳??と思いきや、Kさんの「南アルプスだろ!?」の 声でハッとしました。確かに、手前に見えているのが鳳凰三山で、 その奥に北岳と間ノ岳がどーーんと見えているのでした。鳳凰三山 に比べると、北岳の積雪量はかなりの量です。やがて、八ヶ岳も見 えてきましたが、前回三ツ岳に行った時より明らかに積雪が増えて いる様子。 瑞牆山の積雪もこの数日の陽気で融けていない事を期待しながら、 いよいよ瑞牆山荘へ到着です。 まだまだ積雪もある様子なので、最初から軽アイゼンを装着しながら 歩いて行きます。凍結している部分もかなりありながら、気温はかな り高い為、既に寒さは感じないという状況。これはレイヤリングが難 しそうな予感。案の定歩き始めてあっという間に汗が出始めました。 2年前の残雪期、ここから金峰山へ向かった際は冬靴との相性が悪く 富士見平までの急登が相当きつく感じたものでしたが、今回は案外 あっさりと富士見平山荘へ到着。ほぼ夏山と変わらないタイムです。 その後一旦沢まで下り、ほぼ氷と雪で覆われた沢を徒渉。その目の前 には、懐かしの大きな岩「桃太郎岩」がお出迎えです。 ここからは、沢筋を登るため、岩場も多く一部かなりの急登部分もあ ります。凍結部分を考えると一応前爪のあるアイゼンに交換した方が 良いだろうとKさんが判断し、ここで12本爪のアイゼンに交換。 途中にある数カ所の鎖場が雪でどうなっているのかも気になりつつ、 先へ進みます。 陽の当たっている部分は岩が露になっていて、アイゼンを履いたまま での岩登りが続きます。前回の三ツ岳で練習したおかげで、アイゼン 装着のままでも恐怖感は殆どなく、また、鎖を使うというシチュエー ションもほぼなく、アイゼンでしっかり雪を捉え急坂もガシガシと 登って行きます。 やがて最後の鉄梯子が見え、あっけなく山頂へ到着してしまいまし た。山頂からの眺めは最高!!好天に恵まれ、八ヶ岳浅間山、北アル プスから南アルプス、富士山。そして、すぐお隣の金峰山がクリアに 見えていました。風も殆どなかった為、ゆっくりとお昼ご飯を食べ、 Ⅰ時間程山頂を楽しんでから一気に下山となりました。 もしかすると、雪山はこれが今シーズン最後かもしれません。 先週からこの大雪の影響で、奥多摩では13人もの大量遭難、阿弥陀 岳ではザイルで結ばれた7人が滑落と事故が続いており、改めて雪山 の怖さを実感するところではありますが、今年はそれなりにKさんと 練習を積むことも出来たので、来シーズンは、いきなり赤岳挑戦でも いいのかも…!?と思えるようになりました。 Kさんに必死に付いていき、更に精進して、冬の赤岳に登りたい!! …待ってろ!赤岳!! 復路の車の中から見えた赤岳を眺めながら、改めて心に誓った私なの でした。 【今回の瑞牆山登山記録】   行動時間 6時間8分(標準タイム  5時間)               ■山行タイム 5時間22分 7:40 瑞牆山荘 8:20〜8:30 富士見平小屋 50(50) 8:45〜9:01 桃太郎岩 15(30) 10:24〜11:32 瑞牆山(2,230.2m) 1’23 (1’30)   12:25 桃太郎岩 53(1’00)  12:56〜13:07 富士見平小屋 29(30) 13:38 瑞牆山荘 32(40)   


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