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  • 執筆者の写真junpei

高尾山〜陣馬山 雪山登山



馬頭刈尾根を楽しんだ山行から1週間。ついに東京に大雪が降りました。 かつて東京に大雪が降った数日後、私は初めての単独行に出かけ、Mさん という素敵なおじさまと出逢って山の楽しさを改めて教えて頂きました。 今シーズン、未だ寒波到来のため雪山には行けていないこともあり、東京 でも雪山が楽しめるうちに比較的安全に行ける奥高尾にまた行きたい! そして、もしかしてもしかしたら、あのMさんにお会いできるかも? と思い、東京での雪山登山を画策。さすがに大雪の翌日は、バスも運休、 ラッセルを強いられることもあり、おとなしく家ですごしました。 そして二日後。いてもたってもいられず、お休みを頂き、行っちゃいまし た!! この日東京は38年ぶりの大寒波到来で、マイナス4℃という予報。という ことは、山はもっと気温が低い。降り立った高尾山口駅は極寒で、稲荷山 コースを眺めると、いきなり雪&凍結でアイゼン必須な状態でした。 途中陽が当たる尾根道が続いた事から、一旦はアイゼンを外しましたが、 やはりすぐにまた凍結した登山道に戻る有様。再びアイゼン装着で、稲荷 山辺りからほぼ雪道と化した登山道を必死で登り、高尾山山頂へ。 やはり山頂はかなり積もっていました。しかし、天気は最高。 そして、雪景色のなんと美しい事か…!山頂にいる殆どの登山者が縦走す る雰囲気がない中、私は休憩もそこそこに陣馬山に向かって縦走路へと向 かいました。階段を下り、コーナーを曲がった所で、雪道の真ん中に何か が…?? 「あれ!?小仏峠の狸??」

と思ったら、高尾山山頂付近で以前も見かけた事のある猫ちゃんなの でした。 声をかけると、まるで先導してくれるかのようにこちらを振り返りつつ「にゃぁ」と鳴いて階段を下ります。どこまで一緒に行ってくれるのか?と思ったら、階段を下りた所で猫ちゃんは私を見送ってくれました。さて、猫ちゃんに別れを告げ、先へ進みます。この二日間でちゃんとトレースは付いていますが、融雪と凍結を繰り返したのか、ほぼ雪道というよりはアイスバーン。しかも、踏み跡の形で凍り付いているので、路面の凹凸がかなりあって、歩きにくい事この上ない状態。たまに足首をひねりつつの歩行は意外に体力を奪っていきます。そうこうするうちに、思い出の一丁平へ。東屋に寄りますがやっぱり誰もいません。ここでおじさまと出逢った思い出に浸りつつ、先へ進みます。城山へはいつもよりちょっと遅めのタイム。そして、ここに住み着いている猫ちゃん2匹を探してみましたが、今回は何故か姿が見つからず、ちょっと寂しい気持ちで次なるピーク景信山へと向かいます。雪に埋もれたホンモノの小仏峠の狸を横目に、景信山への急登を息を切らしながら登り、頂上へ。かなりの積雪だった為か、平日は閉まっている茶屋のご主人が雪かきに勤しんでいました。ということは…。やっぱりいました!ここの茶屋の看板犬!丹沢方面のベンチで相模湾を眺めつつ休憩を取ったあとは、看板犬ちゃんたちを撫でて挨拶してから、いよいよ陣馬山へ。雪のため、なかなかペースは上がらず、いつもより時間はかかっていますが、なんとか14時代のバスには間に合うだろうと見込みを立て、頑張って先へと進みます。しかし、景信山からは断然に積雪量が多くなりツボ足で進むような箇所もたまに出現。雪質もパウダースノー!八ヶ岳もびっくりな雪山です。足に伝わってくる雪の感触を楽しみつつ歩きます。ありがたいことに、巻き道にもトレースが結構あったので、ここからは行ける限り巻き道で進み、ようやく明王峠までやってきました。最後の一踏ん張りに備えて、大休止。ここまで、休憩らしい休憩も取らず、相当頑張って歩いてきましたが、やはりペースはいつもよりかなり遅いようです。そしてここからがまた更に雪が深くなり、最後の登りでは、かなりヘロヘロ状態で山頂へ到着しました。山頂にはやはりまあまあの人がいて、さすが人気のコースを物語っていました。山専ボトルから熱々のお湯を注ぎ、カップラーメンを食べ、時間を見ると12時15分。うーーーん。13時代のバスにギリギリ間に合うか間に合わないかの瀬戸際な時間でした。とりあえず頑張って行ってみて、もしダメなら山下屋で飲んで帰ればいいか。と、トライすることに。そうと決めたら、一目散に和田峠目指して下山です。バス停までの登山道方面を一応ちらりと見ましたが、トレースは二つくらいしかなくて、積雪もかなりのもの。ここの道を通ったのは前回1回だけだし、途中かなりの急坂がある為安全策を取って、当然和田峠へのルートを取ります。しかし、こちらもものすごい雪!!意外にこちらもトレースが少ない状態。一体みんなどこから登って来ているのか…。急な階段は大雪で全く見えておらず、トレースだけを頼りに下りて行きますが、この階段というのがくせ者で、一歩足を踏み外すととんでもないところに足が埋まってしまうので、バランスが崩れやすい。相当慎重に下り、ようやく和田峠へと到着しました。やった!ようやくアイゼンを外せる……!?あれ!?なんか雰囲気が…。雪山登山で以前訪れた際には、和田峠からの林道は雪がなかったのでここで雪道は終了だと期待して下りて来たのですがなんと林道が閉鎖されています!「ええええええーーー!!??」まじか…。ただ道が平坦だというだけで、雪は普通にこんもりと積もっており、わずかなトレースが続いていました。後からブログ等で確認したところ、この林道で既に撤退して陣馬山に登らなかった人もいるらしい。今回は除雪が間に合わず林道閉鎖となったのでしょう…。これは、バス停までずっとこの調子なのだろうと覚悟。平坦とはいえ、かなりの傾斜はあるので念のためアイゼンも装着したままの歩行となりました。歩けども歩けども、バス停直結の登山道入口は見えて来ず、これはバスに間に合わない可能性が高いなぁ…。と半ば諦めながら必死で歩きました。ようやく登山道入口まで下りてきましたが、この登山道、相当ヤバイ状態です。やはりこっちを選択して正解でした。ここから夏時間であれば20分。しかし、バス発車までは25分程しかありません。間に合わないか…!!更に歩くスピードを上げ、必死で歩くとようやくゲートが見えてきました。ここでようやくアイゼンを外し、とりあえず手にぶら下げたままで除雪されたアスファルトを小走りでバス停へ。ひゃぁーー!間に合った!!実に発車3分前!とにかくバスに乗り込み、荷物の整理は車内で。いやーー。良かった良かった!やはり雪山は体力勝負。雪道なのに13時代のバスに乗れたのは、かなりの頑張りです。今年初の雪山登山、お休みをもらって歩いて来た甲斐がある素晴らしい一日でした。次は…本当に大丈夫なのか、どうやら本番の赤岳になりそうですが…。かなり不安。とにかく、頑張ります。【今回の高尾山〜景信山〜陣馬山登山記録】 行動時間 6時間38分(標準タイム 6時間55分) 6:45 高尾山稲荷山コース口 7:51〜8:00 高尾山山頂(599.3m) 1’06(1’25) 8:46 城山(670.4m) 46(60) 9:35〜45 景信山(727.3m) 49(60) 11:02〜11:10 明王峠 1’17(1’40) 11:54〜12:18 陣馬山(855m) 44(50) 13:23 陣馬高原下バス停 1’05(60)


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