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  • 執筆者の写真junpei

石割山

更新日:2022年6月30日



職場のお隣に座っているSさんは普段から体を鍛えるのが好きな方らしい。以前も田中陽希の本を数冊お借りしたりして、山の話等することも結構ありました。

コロナも落ち着いてきた先日、こっそり二人でSさんおすすめのおでん屋さんに飲みに行きました。その際登山を始めたいというような話になり、一緒に山に行こうということになりました。散々迷った挙句、最終的に決めたのは山中湖畔の淵を沿うように派生する尾根上にある石割山に決定。

石割山はその素晴らしい立地と歩きやすい尾根の為、初心者が挑戦する山としては最適だと思われました。私自身も一度登ってみたいと思っていたことから、各々の車で現地で向かうことを提案すると、「是非お願いします」とのお返事。

その後私のアドバイスを元にザック、靴、ウエア等を次々購入され、その度私に報告してくれました。そのワクワク感がこちらにも伝わってきてこちらも幸せな気持ちに。梅雨でなかなか計画実行が出来ずお天気待ちだった6月でしたが、予想以上に早く梅雨明け宣言も出たことから、満を持していざ出発!という運びになりました。


いいよいよ当日の朝、山中湖西側にある公共駐車場で待ち合わせです。梅雨明けいきなりの猛暑日が連続していることや、午後の天気急変を考慮し、いつも通り早めの出発です。公共駐車場に私の車を置き、Sさんの車でまずは石割神社駐車場へ向かいます。

私たちの他に1組の登山者が既に駐車場に来ていました。準備をし、いよいよ登山開始。ここからは403段の石段が続きます。いきなりの階段で自分のペースが乱されますが、一歩一歩ゆっくり登っていきます。石段が終わり、しばらく登山道を登っていくと桂の御神木が現れました。立派な巨木です。ここが8合目にあたる石割り神社への入口です。

いきなり目に飛び込んでくるのは、太いしめ縄のかかった巨岩。「石」の字の形に割れた迫力ある大岩をご神体としており、祭られている神は天手力男命(あめのたぢからおのみこと)。『古事記』の神話“天岩戸”の場所でもあると伝えられているそうで、この岩の狭い割れ目を時計回りに3回回ると運が開けるとか。もちろん、私も3回ぐるぐると周回し、しっかりお賽銭を入れてお参りしました。






神社から少し登ると、巻道に出ました。ここまで来れば、山頂まであと少しです。木の根が露わになっている急登をやり過ごすと、急に視界が開けます。石割山(1,412.3m)山頂です。目の前に広がる山中湖の向こうに、どどーーんととてつもなく大きい富士山が鎮座しています。雪はいつの間にか殆ど融けており、赤茶けた地肌が際立った迫力ある姿を見ることができました。どこにも邪魔されず裾野までしっかりと見渡せ、5合目辺りまでは濃い樹林帯の緑が美しい。普段奥多摩や大月界隈の山から臨む富士山は距離があるせいかブルーがかって見えますが、こうして至近距離から観察すると、陰影や山肌の細かなグラデーションがはっきりしていてまるで違った山のように感じます。

雪の富士山はもちろんですが、夏山の富士山もやはり美しい!







しばらく絶景を楽しみ、縦走路へと入っていきます。山頂直下はザレた急坂で、ロープが備え付けられているポイントもちらほら。かなりの斜度がある為、足を取られないよう慎重に

降りていきます。小さなアップダウンを繰り返し、平尾山、大窪山と過ぎ、お昼ご飯を食べる予定の大平山が間近に迫ってきました。草原のような尾根を行くと大平山山頂です。広い山頂で、東家もあり、いよいよお昼ご飯です。

今回は、登山デビューを祝して特別に山ご飯でSさんをおもてなししようと張り切って調理道具を担いできた私でした。メスティン炊飯で生姜ご飯を炊き、味噌玉で美味しい味噌汁を…。と張り切って調理にかかったところでした。何故か山頂にオフロードバイクが爆音をあげて到着。え!!??なんでこんなところにバイクが…??と気を取られた瞬間でした。

なんとメスティンごと地面に中身をぶちまけるという大惨事…!!

お昼は任せてくださいと言っていたにも関わらず、全てを台無しにしてしまいました…。

そそっかしいにも程があると、打ちひしがれ、ただただ平謝りでなくなくぶちまけたご飯をゴミ袋へ収納(泣)いつまでもくよくよしていても始まらないので、お昼は下山後に食べることにし、コーヒーを沸かして飲むことにしました。

あーあ。こんな大失敗、やらかしたことないなぁーー…と思いながらも、山ご飯は次回へ持ち越すことにし、気を取り直して残りの登山道を歩くことにしました。

やがて登山道はアスファルトの道へと変わり、別荘地の中を歩きながら湖畔への道へ降り立ちました。湖畔伝いに駐車場へ無事到着!昼ごはんは残念なことになりましたが、登山自体は大成功!きつかったとおっしゃるSさんでしたが、普通に歩けていたので次はもう少しレベルを上げても良さそうです。

事故もなく無事にガイドできたことは何よりでした。


さて、山仲間を増やそうと密かに草の根活動をしている私ですが、その一人としてSさんが仲間入りしてくださったことは本当に嬉しいことです。

自然の厳しさも含めて、山の魅力をSさんにお伝えできれば良いな。と思っています。

その為には、やはり様々な勉強や経験値が必要なので、まずは1冊の本をご紹介してみました。私がバイブルとして大切にしている平塚晶人の「地図の読み方」という本です。

真面目で素直なSさんは、私が勧めるやいなやすぐに購入して勉強を開始!

なんとも素晴らしい生徒さんです(笑)

一人で山に行ける位になれるよう、暫くは僭越ながらSさんの成長を見守りつつ、お手伝いできたらと思っています。

今回は登山デビューにご一緒できて光栄でした。Sさんありがとうございました!

また次なるステップに向け、山にご一緒しましょう♪


【今回の石割山登山記録】

  行動時間 4時間25分(標準タイム  3時間55分)

  ■山行時間 3時間3分


6:50 石割山駐車場

7:43〜7:49 石割山(1,412.3m) 53(1'15)

8:15 分岐 26(35)

8:19〜8:30 平尾山 4(5)

9:01〜9:51 大平山(1,295.4m) 31(30)

11:15 山中湖公共駐車場 1'26(1'15) 






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