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  • 執筆者の写真junpei

秘密の場所で野営




二十六夜山から1週間。相変わらずストレスの溜まる日々です。

今週は、気持ちをリフレッシュさせるべく秘密の野営地で過ごすことにしました。

この場所を見つけてから約半年。いよいよ泊まってみることにしました。

その前に、奥多摩周遊道路を使って風張峠に車を停め、近くの廃村を探検することに。

奥多摩周遊道路は通行時間が決められているため、いつもより遅い時間の7時に出発することにしました。事前に調べた情報では、なんと笹尾根を突っ切るトンネルがあるらしい。八王子から檜原村を抜けて行くしかないだろうと思っていたところ、上野原からそのトンネルを通ればかなり近道っぽい。上野原インターから小菅村方面に車を走らせると、棡原辺りで、分岐がありました。トンネルまでの道はかなりのクネクネ道でしたが、トンネル自体は立派なもの。これは便利です。あっという間に上川乗まで到着。あとは三頭山麓の都民の森目指して一本道です。奥多摩周遊道路に入ると、雪が付近に残っています。どうやら前日軽く雪が降った模様。道路の凍結を心配しましたが、そこまでの降雪ではなかったらしく、ホッとします。奥多摩周遊道路では一番標高の高い風張峠までやってきました。

ここからは、風張林道沿いの登山道で倉掛山へ。あっという間に山頂ですが、眺望もなく、これと言って何もない山。そこから林道へ戻り、茗荷平という廃村を目指して歩いていきます。しかし、かなり下っています。この林道を登って戻るのはしんどいなぁ…。と思いました。おそらく廃村まで行って帰ってくるとなると3時間以上かかってしまいそうでした。

仕方ない。今回は探索をやめ、次回にもちこそうと駐車場へ戻ろうと歩いて行くと、ピークを巻けそうな雰囲気の踏み跡を発見。ちょっと行ってみようかと足を踏み入れると、作業小屋を発見しました。そこからも多少踏み跡はあるっぽい感じだったので、進んでみることにしましたが、これが大間違い。だんだん道なき道を巻くしかなくなってきました。戻ろうにも戻れないところまで来てしまった為、仕方なく危うい斜度の部分をジグザグに林道まで登る羽目になりました…。こんなところで滑落したら、それこそ、誰にも発見してもらえない為、一歩一歩慎重に、とにかくとにかく慎重に登りました。この部分、GPSで見ると道路が付いていた印があるのですが、既に風化し道らしきものは一切見つけることができませんでした。人の手が入ったらしい伐採された切り株を頼りに、10mほど登ると、ようやく林道へ復帰することができました。やれやれ…。やっぱり安易に歩くものではありません。奥多摩は作業道がそこここにあり、うっかり迷い込みそうになる道が多々あります。気をつけなければいけないなぁと改めて反省。駐車場へ戻り、おにぎりで軽く昼食を取り、そのまま奥多摩湖方面へとドライブです。月夜見駐車場からは奥多摩湖がきれいに見えるとのことだったので、途中駐車場に車を停めて眺望を楽しんだ後、いざ小菅村へと向かいました。

まずは小菅の湯でゆっくり温泉に浸かります。その後道の駅で平茸とわさび花を購入。駐車場へ戻り、スマホをチェックしていたところ、なんだか調子がおかしい。

ほぼ全てのアプリがすぐに落ちるという現象が…。ネットに繋げて原因を探ろうとしますが、ネットすら繋がらない。メールも、ラインも全て落ちてしまいます。てっきり自分の端末がおかしいのだと思い、ありとあらゆる可能性を試してみましたが、全てダメ。最後の手段で、ついにアンインストールを行いましたが、これも一瞬立ち上がったものの、やはり全てダメでした。このせいで、駐車場で1時間以上スマホと格闘という大惨事。一瞬つながったネットで、どうやらこの日、朝からAndroidの不具合があったらしいということがようやく判明。ほんとに大迷惑!!!!

原因がわかったので、とりあえず野営地へ。

この事件のおかげで、だいぶ時間をロスしてしまいました。しかも、LINEをインストールしなおしたおかげでデータが吹っ飛んでしまうという最悪の事態。意気消沈しながらも、野営を楽しむべく、ツェルトを張る場所を設定します。色々考えましたが、やっぱり滝が見える場所がいいな。と思い、設営しました。雪解け水があるからなのか、いつもより滝の水量が多いような気がしました。何度見ても、この滝、美しい! 

シャワーのように優しく水滴が落ち、その飛沫が繊細に弾け飛んでいきます。

もう少し暖かくなったら、更に涼しげで素敵だろうなぁ。

崖っぷちに生えている木の幹を利用してツェルトを立てた後は、沢まで降りて水の補給。その後薪拾い。と、夕暮れまでにやらなければならないことが目白押し。次回はもう少しゆとりを持って訪れたいものです。

まだまだ明るい時間帯でしたが、三頭山方向から鹿の鳴き声が何度も聞こえてきました。

ああ、ここにもやっぱりいるんだなぁと思いながら聞いていました。

さて、レジャーシートの上にマットを敷き、万全の体制で火を興します。

今回は、ついに買ってしまった焚き火台を利用しての焚き火です。

やはり木が湿っていて、火の着き具合はイマイチでしたが、それでも焚き火はできました。

火を見ていると、不思議と心が鎮まっていくのは何故なのでしょうか。

 

1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ) とは、パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのこと。ただしfは0より大きい、有限な範囲をとるものとする。


炎にはこの1/fゆらぎがあるらしく、そのせいでリラックスできるということなのだそうですが、理屈はさておき、癒しの効果は確かなものだと確信します。


暫く焚き火を楽しんでいると、日が暮れて来ました。夕焼け小焼けの鐘が鳴り響き、思わず一緒に歌ってしまうというのどかさ。大自然のど真ん中にいながら、里が近いという安心感もありつつ、絶妙な野営地だとつくづく感じます。

さて、暗くなって来たので夕食作りを始めました。今回のメニューはビーフシチューとパン。事前にこねて来たパン生地をメスティンに詰め、焚き火でじわじわと焼きます。シチューはガスを使って調理。心配していたパンも、見栄えはイマイチながらふわふわの焼き上がりで美味しく食べることができました。予想以上にたくさん出来上がってしまったシチューを結局最後まで食べることができず、翌日の朝ごはんにすることにし、焚き火も夕食も終了で、ツェルト内で二次会です。

やはり春になったとはいえ、山はまだまだ冬。シュラフとブランケットを巻き付け、ガスでお湯を沸かしてイチローズモルトのお湯割りです。美味!!

ウイスキーを飲みながらダウンロードしてきた映画を堪能。夜22時に就寝となりました。

外は満天の星空。滝の落ちる音をBGMにぐっすりと眠りました。

朝方4時。目が覚めたので暫くシュラフでゴロゴロしていましたが、少しずつ撤収作業を始めます。夕方鳴いていた鹿は、私の側にまではやってこなかったようで、今回は獣感を感じることなく朝を迎えました。

あまりお腹は空いていませんでしたが、シチューの残りをそのままにするわけにもいかず、温め直して食べ、野営地を原状回復すべくきちんと整えます。

まだ早い時間でしたが、撤収です。

車に戻ってみると、ガチガチに凍りついていて、びっくり!暫く氷を溶かすのに時間がかかりましたが、その後無事に家まで戻ってこられました。

色々あった秘密の野営地。なかなかの場所なので、また訪れたいものです。そして、もっと最適な場所を求めて、野営地探しにも力を入れたいところ。

少し気持ちもリフレッシュできたかも。

やっぱり、自然は偉大です。


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